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リポート:キャスタリアによるポッドキャスト公開収録イベント@Apple Store銀座店

ポッドキャスト×ふせん=オンライン学習の特等席

2008年07月14日 22時58分更新

文● MacPeople編集部

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 教育系ポッドキャストなどの事業を展開するキャスタリア(株)は3日、Apple Store銀座店にて同社のポッドキャスト番組「ムラサワ・レター - castalia」の公開収録を実施した。収録に先立って、ポッドキャストにメモを加えることができる学習ツール「fusen」と、ポッドキャストレーベル「TALK SHOW」に関する発表があったので、ここではその模様をお伝えしよう。

松村太郎氏

本イベントの司会進行を務めた慶応大学SFC研究員で、キャスタリアの取締役の松村太郎氏

山脇智志氏

イベントの最後に登壇したキャスタリア代表取締役社長の山脇智志氏。ITベンチャーとして世界進出を目指すという未来への展望を語った。今後も、同社では音楽関連のイベントなどを準備中とのこと

 「fusen」は、キャスタリアの提供する、音声・動画の両ポッドキャストコンテンツに「ふせん」を張るツール。このふせんは、再生を開始する位置の目印となったり、番組の内容についてメモを記すことも可能。また、ほかのユーザーとふせんを共有可能で、記入した内容を対象にして検索もできる。教育コンテンツでの利用が想定されており、サービス提供者にとってはより親切なサポートを、ユーザーにとってはよりよい学習環境を提供できるオンライン学習の特等席だという。

ユーザー登録を行い、ログインして使用する。ポッドキャストの再生中に「FUSEN it.」ボタンを押してテキストを入力し、「貼る」ボタンをクリックするとふせんが追加される仕組みだ

 この機能は、キャスタリアのポッドキャストポータルサイト「castalia.jp」内で提供されている。

 また、新たな展開として同サイトに慶應義塾オープンコースウェア(Keio OCW)の専用ページ「慶應義塾 OCW チャンネル」が開設された。往年の名講義シリーズなど公開中の全講義で「fusen」が利用できるため、自由にふせんをはさみ、コメントを記入できる。

 ほかにも、米マイクロソフト社のMac用ソフト「Office 2008 for Mac」とのコラボレーションとして、同ソフトの最新機能がひと目でわかるビデオポッドキャスト「Office 2008 for Mac ビデオガイド」でも「fusen」が利用できるようになっている。

Office 2008 for Mac ビデオガイド

「castalia.jp」上でビデオポッドキャスト「Office 2008 for Mac ビデオガイド」を開くと、「fusen」が利用できる

 「fusen」は、直感的な操作が可能なインターフェースなので教育にとどまらず、目的や用途にあわせて幅広い活用ができそうだ。


 なお、当日の主役は「ムラサワ・レター - castalia」の公開収録。これは「castalia.jp」の提供するポッドキャストレーベル「TALK SHOW」の人気番組のひとつだ。 今回のテーマは「サスティナビリティから見た洞爺湖サミット」。 は、ポッドキャストのランキングで上位にランクインする優良コンテンツが揃っている。

TALK SHOW

ポッドキャストレーベル「TALK SHOW」は、電子書籍の配信サイト「Timebook Town」で番組をテキスト化した書籍をリリースしたり、雑誌「AERA English」(朝日新聞出版刊)とのコラボレーション番組を制作するなど、幅広い展開を見せている

村沢氏と松村氏

東京大学サスティナビリティ学連携研究機構 特任教授・村澤義久氏と松村太郎氏。「サスティナビリティ」とは、日本語に訳すと「持続可能性」とのことだ

 これから順次公開予定なので、ぜひチェックしてほしい。


 

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