Sandra XII.2008.SP2c
Processor Arithmetic
定番のCPUベンチマークということでSandra XIIのCPUテストも行なってみた。ここまで僅差だったX4 9950 BEとX4 9850 BEだが、これまでのテスト以上に差がついている。クロック差を考えるとこれくらいの差が本来出るべきなのだろうが、3DMark06やCineBenchのように他のファクターが大きく絡むと差が出ない点は注意する必要がありそうだ。
Superπ 104万桁
このソフトは基本的にシングルスレッドの単純な繰り返し演算スピードを見ることになる。このベンチマークに意味があるのか?という意見もあるかと思うが、参考程度に掲載しておく。当然ながらもっともクロックの高いX4 9950 BEが30秒ともっとも速く、2.0GHzと最もクロックの低いX4 9350eが38秒と最も遅い。
ロストプラネット エクストリームコンデション
続いてはゲーム性能をチェックすべく、ロストプラネット エクストリームコンデションを用意した。設定はDirectX10モードで、アンチエイリアスと異方形フィリタリングを無効にし他の設定は全て「高」に設定。そして解像度1024×768ドットにてパフォーマンステストを行なった。パフォーマンステストでは前半のSnowは主にグラフィックスカードのテスト、そして後半のCaveはCPUのテストとして見ることができる。
その結果だが、Snowではグラフィックスカードの限界に達し頭打ち状態となったが、Caveでは差が出ている。X4 9950 BEとX4 9850 BEの差はわずか2fpsに留まり、劇的な性能向上は望めないようだ。
コア数のX4 9350e、CPUクロックのX3 8750の比較では、コア数で勝るX4 9350eに軍配が上がった。ロストプラネットは数あるゲームの中でもコア数が効くタイトルであるため、このような結果となったが、スコア差を考えると通常の3D FPS/TSPゲームではクロックの高いX3 8750の方が有利となるケースが多いだろう。
(次ページへ続く)
この連載の記事
-
第439回
自作PC
暴れ馬すぎる「Core i9-14900KS」、今すぐ使いたい人向けの設定を検証! -
第438回
デジタル
中国向け「Radeon RX 7900 GRE」が突如一般販売開始。その性能はWQHDゲーミングに新たな境地を拓く? -
第437回
自作PC
GeForce RTX 4080 SUPERは高負荷でこそ輝く?最新GeForce&Radeon15モデルとまとめて比較 -
第436回
デジタル
環境によってはGTX 1650に匹敵!?Ryzen 7 8700G&Ryzen 5 8600Gの実力は脅威 -
第435回
デジタル
VRAM 16GB実装でパワーアップできたか?Radeon RX 7600 XT 16GBの実力検証 -
第434回
自作PC
GeForce RTX 4070 Ti SUPERの実力を検証!RTX 4070 Tiと比べてどう変わる? -
第433回
自作PC
GeForce RTX 4070 SUPERの実力は?RTX 4070やRX 7800 XT等とゲームで比較 -
第432回
自作PC
第14世代にもKなしが登場!Core i9-14900からIntel 300まで5製品を一気に斬る -
第431回
デジタル
Zen 4の128スレッドはどこまで強い?Ryzen Threadripper 7000シリーズ検証詳報 -
第430回
デジタル
Zen 4世代で性能が爆上がり!Ryzen Threadripper 7000シリーズ検証速報 -
第429回
自作PC
Core i7-14700Kのゲーム性能は前世代i9相当に!Raptor Lake-S Refreshをゲーム10本で検証 - この連載の一覧へ