ほとんどの開発者が「初めてのMac市場」
── iPhone用アプリの開発者は日本にもいますか?
林 もちろんいます。すでに日本でiPhone用のアプリケーションを作っている方々に2桁以上会っていますが、そのほとんどがMac市場は初めてという携帯コンテンツ出身の人々ですね。
「今までMacを買ったことがない」という人も多く、今までMac市場を支えてきた開発者と比べると、洗練されたユーザーインターフェースを作ったりとか、目を引くアイコンを用意したりとか、Macの開発者的なやり方に慣れていない。
技術的に見ても、Cocoa TouchなどのiPhone用のAPIをいじってみて、ちゃんとiPhoneライクなタッチ操作ができたと確認しているような、初歩の段階です。しかし、そういう人たちが何十人も一緒になって、ものすごい急ピッチで、MacやiPhoneの勉強をしている。
── これからiPhoneアプリを開発したい人は、どういったアクションを取ればいいでしょうか?
林 アップルのウェブページで無料の開発者登録をして、エミュレーターを含むiPhone SDKを入手するところからみんな始めていますよ。
先ほど初歩の段階と言いましたが、中にはそこから先に進んで、海外の人に見せても「これはCool!」と絶賛されるようなコンテンツを生み出した人もいます。すでにYouTubeなどでも話題になったユビキタスエンターテイメントの「iPong」は、ひと目で分かる面白さですよね。