このページの本文へ

なんと人力でも動かすことができる!

ハンガリー発! イモムシ風だけど速いエコカー

2008年06月27日 13時00分更新

文● 末岡大祐/アスキーネタ帳編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 ハンガリーの西部ヴァシュ県エーリセントペーテルに本社を置く自動車メーカーANTRO社が、新しいハイブリッドカーのプロトタイプを完成させた。その名は「Solo」。兄弟車となる「Duo」も近々発表するという。

 Soloは、50~60km/リットルという驚異的な燃費を誇り、エタノール燃料を使って走る。また、ガラスルーフには、ソーラーパネルが装着されており、太陽エネルギーのみである程度の距離を走行することもできるのだ。そして、このハイブリッドカー、何がスゴイのかというと、特殊なペダルを使えば人力での走行が可能という点だ。

Solo

ルーフ部分についている四角い板がソーラーパネルだ

 街中の渋滞時など、あまりエンジンパワーを必要としない場所では、人力発電によるモーター駆動でも移動できるらしい。どのようなペダルなのかは不明だが、イメージとしてはスワンボートを漕ぐような感じになるのだろうか? 人力なら燃料を使わないから、エコと言えばエコだが、ゼーハーゼーハーと二酸化炭素を大量に排出してしまうのではなかろうか? 筆者のように体力のない人間だと、すぐにヘバってしまい、余計渋滞を招くなんてことに……?

 クルマとしてのスペックは、全長約3.25m、全幅約1.92m、重量はなんと270kg! ボディーとフレームはカーボンファイバーを採用しているため、この車重を実現できたという。さらに、最高速度は140km/hというのだから驚く。外観は見てのとおり、ツルンとした何とも言えないカタチをしている。ちなみに、兄弟車のDuoは、Soloよりも大型で定員は6名。約10分でSolo2台に分解することもできる。1台で2度美味しい……のか?

Solo

馬力は不明だが、車重270kgで140km/hも出したら、こんな感じのスピード感になるだろう

Solo

う~ん、横からの姿はイモムシのようだ。こんなのと夜に遭遇してしまったら悶絶ものだ

 軽いからあまり燃料を使わずにクルマを動かすことができ、省燃費だから排出ガスも少ない。それどころか、太陽電池や人力で動かせば、排出ガスはゼロ! 超軽量、省燃費、低排出という、3種の神器で武装したハンガリー製のエコカーは、お値段1万2000ユーロ(約203万円)。この手のクルマにしては破格の値段、日本製のコンパクトカーと同じくらいだ。本格的に市販化するのは2012年からとのことなので、それまでに足腰の訓練をしておこう。エコで健康になれて外見はカッコイイ、ボクたちはこんなクルマを待っていた!

Solo

今のところ、日本に上陸するのかは未定だが、ぜひともANTRO社には期待したい


■関連サイト

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン