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「WWDC 2008」総括(その3)

iPhoneの料金プランは「予想内」

2008年06月26日 16時00分更新

文● トレンド編集部、語り●林信行

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 WWDC総括その1その2に続き、今回のテーマは、23日に発表されたiPhone 3Gの料金プランだ。月額7280円という金額は高いのか安いのか、ほかのケータイ事業者にどういったインパクトを与えるのか、そして今だに求める声も聞かれる「NTTドコモ版iPhone」はあるのか、ジャーナリストの林信行氏に話を聞いた。


過去のiPhone記事

・iPhoneは大きな森を生み出す「最初の木」(前編中編後編

・なぜiPhoneは人々を熱狂させるのか?(前編中編後編

・林信行に聞く、iPhone日本発売はいつ?(前編後編

・林信行に聞く、iPhone日本発売はいつ?(記事

・WWDC基調講演レポート(前編後編

・WWDC 2008総括(その1その2



料金体系にも、シンプルさを


iPhone 3G

iPhone 3G

── iPhoneの料金体系について、率直にどう思われましたか?

 いろいろと「予想外」が多かったソフトバンクのiPhone販売ですが、月額利用料は「まあ、こんなものか」という予想の範囲内でしたね。

 ひとつ予想外で少し残念だったのは、「ホワイトプラン」や「S!メール」など、ソフトバンクが既存のこまごまとした料金プランの名前をiPhoneでも出してきたということです。

 米国で、初代iPhoneが発売されたときにいいと思ったのは、iPhoneだけ特別な料金プランがあって、しかもそれがものすごくスッキリしていたこと。通話料に応じて、値段が3種類あるだけですから。これに比べて、ソフトバンクのは分かりにくい。


── 確かに「ホワイトプラン(i)」「ブループラン(i)」「オレンジプラン(i)」と選択肢をいろいろ出されても、ユーザーはすぐに理解できないと思います。

 今の携帯電話を分かりにくく、つまらなくしているのは、あの複雑な料金体系です。他社との比較をしにくくするための作戦がユーザーにも見え見えで、ほとんどの人が面倒なので契約時に担当の人に「お任せ」しちゃっているんじゃないでしょうか。

 もちろん細かく調整できるのはいいけれど、毎月、それまでの利用統計を計って、料金プランをこまめに変更している人なんてごくわずかで、実際には「自分は間違ったプランを選んで、ちょっとずつ損をしているんだろうな」とどこかで感じながら、それで毎月我慢してしまっている。

 その点、米国のiPhoneの料金プランはシンプルで、明朗で、潔くて、気持ちよかった。ソフトバンクもiPhoneの発売時に「携帯電話業界の悪い習慣である、複雑な料金体系についに大ナタをふるってくれるのでは」と個人的に期待していたので、ちょっと残念でした。

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