TREND 「Silverlight」「Adobe AIR」――最新RIAは何を変えるのか ― 第回
「asahi.com」「GyaO」動画配信から動き出したSilverlight (2/3)
2008年06月20日 14時01分更新
メディアプレーヤーとしての側面が強い、Silverlight 1.0
前のページで挙げた対応コンテンツがいい例だが、Silverlightの大きな特徴は、ブラウザ上のメディアプレーヤーとしての機能が充実していることだ。
Silverlightで再生できるメディアファイルはWMV(バージョン7~9、VC-1)、音声はWMA(バージョン7~9、MP3)。なお、「VC-1」はマイクロソフトが開発したHD動画対応のビデオコーデックで、720pをサポートする。つまり、Silverlightではハイビジョン動画の再生が可能だ。
また、Windows Server 2008のサービス「Windows Media Services 2008」に対応し、ユーザーの回線状況に合わせた快適なストリーミング配信ができる。特に、ネットワークの回線状況に応じてメディアのビットレートを適切に調整して配信・再生する「Adaptive Streaming」機能によって、サーバーサイドで異なるビットレートの画像を用意する必要がなくなるため、配信側の手間が省けることとなる。
もちろん、Silverlightは単なるメディアプレーヤーではなく、インタラクティブ性のあるコンテンツの実行環境だ。具体的な例を2つ挙げておこう。1つはマイクロソフトのサンプルページにあるピアノシミュレータ、もう1つは野村證券が公開しているサービスサイトだ。いずれも、ユーザーの操作に応じてコンテンツが変化する様子をお楽しみいただけるだろう。