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あなたが知らない家電の世界 第1回

日立「ビートウォッシュ」はなぜタテ型なのか?

2008年07月01日 11時00分更新

文● 正田拓也

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高級洗濯乾燥機は組み立てにも熟練の技術が必要


 取材に伺った日立アプライアンスの多賀事業所では、設計の片根氏自ら、分解して構造を説明してくれた。

 片根氏であっても分解にはドライバーを使ってネジをひとつひとつバラしていく。はめ込みでパチンパチンというものではない。また気密性を確保するため、ネジ止め箇所も多く、一瞬で分解できるものではない。分解の工程を見たが、組み立てはさらに面倒なはずだ。

設計者自ら分解をしてもらったが、部品が多く時間がかかる。高機能を実現するため、部品が多くなっている

新開発した乾燥風路。さまざまなパーツが組み合わさっている

 高級機ともなれば、機能のぶんだけパーツが多く機構も複雑。片根氏によれば、実際の工場では熟練スタッフによって製造工程が組まれているのだという。



最新技術が詰まった高級洗濯乾燥機、あなたも1台いかが?


 今回取り上げたBW-D9JVは、約20万円という価格。洗濯機の中でもかなりの高級機種だ。洗浄性能をはじめ、すすぎ、乾燥の能力が高く、節水性能も高い。使いやすくするための機能も備えるほか、取り扱い説明のDVDまで付属している。

 また、価格に見合った外見の高級感はもとより、動作中の静穏性能も優秀だ。下品な騒音もたてることなくスマートに洗いあげる。

 20万円という金額は、新しい技術をひとつひとつ煮詰め、完成度高くまとめた機械であることを考えれば頷ける。また、価格に見合った質感も備えている。高価であるが使ってみたい家電製品であると言えるだろう。

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