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テクノドリームI:工学~それは夢を実現する体系

東大工学部で富野節が炸裂!ロボットの開発なんかやめましょう!

2008年06月17日 13時00分更新

文● 吉川大郎/アスキーネタ帳編集部

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富野氏のことばその5 「GoogleとYahoo!が合併しようが提携しようが、オマエらさっ」

「ネットの電力、いつまで保証してくれているか、信じているの?」っていうのが、僕はとっても不思議ね。かなり目出度いなって。だけど、GoogleとYahoo!をやめてほしくない。やめてほしくないようなシステムを作るというところに、本当に我々の感覚論とか認識論がポンと飛ばなければいけない

━━中須賀教授が、富野氏の戦中の少年の話に触れて、実はよく考えたら我々もそれだけの切迫感を持たなければいけない。今のまま放っておくと、何十年後には地球というシステムは崩壊する。もっと本当は我々危機感を持たなければいけない、と発言したことを受け━━

富野氏 エネルギー、食糧問題、向こう三軒両隣の数の多さ。我(われ)というのも入っている。どう考えても、石油の値上がりを見ても分かるとおり、3年後の暮らし、見えていないんだよ。ほとんど。なのに日本国家はあるところに輸入米を120万トンも備蓄していたりするのです。それでどこか食糧危機を言っていたりするんです。で、これは何? ということを、もっとトータルに考えていく感度を持たないといけない。その感度を持てば僕は、人類が絶滅するのが、100年くらいの単位で先延ばしすることが出来るだろうけれども、現段階の政治経済人というのは、とてもじゃないけれども……。

 たとえばGoogleとYahoo!が合併しようが提携しようが「オマエらさ」って。「ネットの電力、いつまで保証してくれているか、信じているの?」っていうのが、僕はとっても不思議ね。かなり目出たいなって。だけど、GoogleとYahoo!をやめてほしくない。やめてほしくないようなシステムを作るというところに、本当に我々の感覚論とか認識論がポンと飛ばなければいけないのが、まず飛んでいなくって、経済ニュースだけに落ちているという現状というのは、“いかがなものか”じゃなくて、この思考だけで考えるとホントにね……。

次ページ <富野氏のことばその6 「宗教と経済と政治論を一切出さずにシステムをコントロールしなくちゃならない」>に続く

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