新iPhoneでは日本語入力可能! 初代ユーザーは無償でアップデート
再びジョブズ氏が壇上に現れ、待望のiPhone 3Gの新機能について話しだした。初代iPhoneで使いづらかったアドレスブックに検索機能を追加したことから始まり、iWorkやMicrosoft Office書類のサポート/複数メールをまとめて捨てたり既読にする機能/メールに添付された写真の保存/計算機の強化——など、iPhone 3Gの新機能を次々に発表。
日本人にとって最大のニュースは、日本語も含め、18言語の入力と表示に対応した点だ。特に中国語は手書き文字認識が搭載され、中国系の来場者から喜びの雄叫びが上がっていた。
「iPhone 2.0は、7月の早い時期にリリースされます。既存のiPhoneユーザーは無料でアップグレード、iPod touchの場合は1月のソフトウェアアップデート時より安く、9.95ドルでアップグレードできます」とジョブズ氏は語った。
開発者会議ということもあり、新iPhoneと時期を合わせて始めるiPhone用ソフト販売の仕組み「App Store」を紹介し、「Reach every user(すべてのユーザーに届く)」と、iPhone用のアプリケーションをApp Storeで売ることの利便性をアピールした。
iPhone/iPod touchは「Jail Break」という作業をしないかぎり、ユーザーがソフトを勝手にインストールできないため、サードパーティー製ソフトを追加する正式な手段はApp Store経由だけ。3月にすでに発表済みのことだが、App Storeで販売するソフトは、価格の7割が開発者の手に入り、3割がアップルの手数料。「フリーソフトの場合は、アップルは料金を取りません」とジョブズ氏が説明すると、会場からは拍手が沸き起こった。ソフトはFairPlay DRMで保護されるため、不正コピーを防ぐ仕組みも用意されている。
さらにジョブズ氏は、「まずは22カ国でApp Storeをオープンします。続いて62カ国にまで拡大する予定です。10MB以下のサイズのソフトは携帯電話網/無線LAN/パソコンのiTunes Store経由──の3通りで購入できます。それ以上のサイズの場合は、無線LANかパソコンのiTunes Store経由で購入することになります」と、説明。パソコンを経由しなくてもiPhoneから直接ソフトを購入できるわけだ。なお、App Storeに加えて、企業が自社用ソフトをインストールするための仕組みや、大学など100台以上のiPhoneにまとめてソフトをインストールするのに便利な手段も別途用意するとのこと。
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