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Letter from Silicon Valley ― 第5回

見えてきた次世代ファイアウォール

2008年06月13日 13時00分更新

文● 秋山慎一

パロアルトネットワークスは、そのような狙いでファイアウォール市場に参入しようとしているベンチャーです。NetScreenの開発にかかわった技術者などがパロアルトで開発を始めたために、この社名となったとのことですが、今は新興のアルヴィソという町に拠点を置いています。

DVR(Digital Video Recorder)
リー氏のデスク:シリコンバレーの企業は、日本に比べるとゆったりとしたスペースを持っています。部長くらいから上は個室が与えられ、一般社員でも区画されたブースをもらえるのが普通です。

同社はハードウェアタイプのファイアウォール製品を2007年から米国で出荷し始めました。プロダクトマネジメントのVPであるリー・クラリッチ氏は、「今現在575のアプリケーションを識別できる。この数字は毎週増えている」とのこと。同氏によると、ファイアウォールは当初ソフトウェアでしたが、1998年にNetScreenが世に出てからはハードウェアファイアウォールが全製品の85%を占めているそうです。今後は、「NetScreenのときと同じように、この次の世代の製品へのシフトも時間はかかるが確実に進んでいくだろう。日本への進出ももちろん考えている。今年の夏から秋には正式に販売を開始したいね」とのことです。

※  VP
Vice President。日本語では「副社長」になりますが、米国企業のVPは数名から、多いと十名以上いる場合もあります。社員50 名程度の同社にも、3人のVPがいるようです。

DVR(Digital Video Recorder)ポリシー設定画面:IPアドレスやポートとともに、ユーザーやアプリケーションを指定します。
DVR(Digital Video Recorder)「見える化」が重要:この画面は、どんな地域と通信しているのかを示します。たとえば国内向けのEC サイトに対して海外から多量のアクセスがあれば、当然異常な兆候として対応に着手する、というわけです。

  編集部注
本稿ができあがった直後、Interop 2008(ラスベガス)で、パロアルトネットワークスが「ベストオブインターロップ」のグランプリを受賞したというニュースが入りました。秋山さんの目のつけどころは鋭かったですね。

筆者紹介─秋山慎一


Letter from Silicon Valley

日立システムアンドサービスにてシステムエンジニアやプロダクトマネージャ、マーケティングを経験。現在Hitachi America Ltd. に駐在し、シリコンバレーの技術動向の調査やビジネス開発などに携わる。「SEのためのネットワークの基本」(2005年・翔泳社刊)、ネットワークマガジン連載「トラブルから学ぶネットワーク構築のポイント」(2005.12〜2006.12)などを執筆。


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