Apple Product Review:史上最も大きな変化を遂げたLeopardサーバー
APR: Mac OS X Server 10.5
2008年06月07日 15時00分更新
使い勝手が向上し、進化したサーバーOS
Mac OS X Serverはもともと使い勝手のいいサーバーOSだったが、10.5にアップデートして使いやすさにさらに磨きがかかった。特に「標準」「ワークグループ」構成でサーバー環境設定を利用した管理を行うと、各種サービスが快適に動作するため、もはや以前のMac OS X Serverとは別のもの、より進化したサーバーOSにすら感じる。
現在、サーバーのスリム化や仮想化が大きなトレンドとなっている。「Windows Server 2008」は「サーバコア」というかたちで、サービスと必要なOSの機能だけをインストールし、GUIすら取り外せるようになりつつある。しかし、Mac OS X Serverでは、仮想化はもとよりスリム化についても明確な回答が存在しないのが現状だ。
とはいえ、SOHOや部門レベルならばMac OS X Serverは十分な機能と性能を備えており、専任の熟練管理者も必要ない。サーバーを用意する必要が生じた場合は、Mac OS X Serverの導入を考慮すべきだ。「アップルらしい使いやすさ」を感じられるサーバーは、それだけの価値があるといっても過言ではない。
(MacPeople 2008年4月号より転載)