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Apple Product Review:史上最も大きな変化を遂げたLeopardサーバー

APR: Mac OS X Server 10.5

2008年06月07日 15時00分更新

文● 白屋 麻、編集部

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2. Install


ダイアログに従って簡単インストール

 Mac OS X ServerのインストールはMac OS Xと変わらないが、インストール後のユーザー登録やネットワークの設定、ユーザーアカウントの作成過程が長い。シリアル番号の入力やサーバー構成の選択、メールやリモート操作など各種サービスの設定も多い。ネットワーク関連も、TCP/IPやホスト名の設定など数画面にわたる。なお、導入時には固定のIPアドレスを用意しよう。DHCPなどでIPアドレスが変わっても動作するが、各所で不安定な挙動になる。IPアドレスは固定に、なおかつDNSで名前解決をできるようにしておくべきだ。

  (1) インストールDVDで起動して言語を選択する

Leopard Server

最初の画面では、日本語を選択すればいい。選択可能な言語が英語/日本語/仏語/独語の4つだけとMac OS Xに比べて大幅に少ない。サーバー用のソフトの容量はそう大きくないため、ローカライズ需要の問題と思われる

  (2) インストーラーが起動する

Leopard Server

インストーラーの画面から使用許諾の画面に移るので同意して次に進む。このあたりの手順はMac OS Xと変わらない。ここから「ディスクユーティリティ」などのツールが使える

  (3) ボリュームを選択

Leopard Server

空きボリュームを用意してない場合は、「ユーティリティ」メニューにある「ディスクユーティリティ」を使ってボリュームを作成する。新規インストールとアップデートだけ利用可能。通常のMac OS Xのようなアーカイブしてインストールは選べないので気をつけよう

  (4) 「インストール」をクリックして作業開始

Leopard Server

画面左のカスタマイズボタンを押すと、インストールするパッケージを選択できる。プリンタドライバーと言語環境、X11の有無ぐらいしか選択項目がないため、ほとんど利用することはないだろう


ネットワーク越しのリモートインストール

 Mac OS X Serverはリモートインストールも可能だ。Macにインストールメディアを入れて光学式ドライブから起動しておき、リモートから「Admin Tools」にある「サーバーアシスタント」を使うと、リモートインストールと初期設定が行える。

 この「Admin Tools」は、Mac OS X Serverに付属しているが、あらかじめMacに別途インストールしておく必要がある。

  (1) 管理ツールの「サーバアシスタント」を起動

Leopard Server

「リモートコンピュータにMac OS X Serverをインストール」を選択すると、サーバーの選択画面が一覧表示される。もしくはIPアドレスなどを入力してリモートインストールを行うサーバーマシンを指定する

  (2) インストーラーが起動する

Leopard Server

リモートサーバーに接続後は、ローカルインストールの際と同じ手順でインストール作業を行う。言語の選択や利用許諾なども適宜表示されるので確認すればいい

  (3) ボリュームを選択

Leopard Server

ボリュームの選択のみ可能だ。ボリュームの作成やサイズの変更ができないので要注意。必要な場合は、インストーラーの画面共有を使って「ディスクユーティリティ」を利用しよう。Finderの「サーバへ接続」から「vnc://サーバーのIPアドレス」を入力し、認証画面ではユーザー名を空欄、パスワードにマシンのシリアル番号の頭8桁を入力すると、画面共有でMac OS X Serverのインストーラー画面を表示できる

  (4) インストールが始まる

Leopard Server

ボリュームの選択が済むと、インストールが始まる。リモートインストールではパッケージを選択できないが、特に困ることはないだろう


(次ページに続く)

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