このページの本文へ

次世代ブラウザー 第3回

機能で選ぶ次世代ブラウザー(後編)

2008年06月12日 16時00分更新

文● 細谷滝音

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Case4――意外!最もセキュリティの弱いブラウザーは……


IE、Opera、Firefoxではダウンロード時に警告が表示される

IE、Opera、Firefoxではダウンロード時に警告が表示される

 インターネットに無数に存在する怪しげなサイトに対し、どのブラウザーもセキュリティ対策を取っていることを謳っているが、実際のところはどうなのだろうか。試しに、筆者のところに届いたスパムメールにあったURLにアクセスしてみた。

 このURLにアクセスすると、米国の銀行に似せたページが表示され、数秒の後に自動的に実行形式のファイルをダウンロードさせようとする。

 最も厳重なセキュリティが施されていたのが、IEとそのコンポーネントを使っているSleipnirで、まず抑制ダイアログが表示され、それを解除した後もダウンロード時に再度確認されるという、2段構えの防御となっていた。

 OperaとFirefoxでは、ダウンロード時の確認のみだが、一応はダウンロードされるのが危険をもたらすファイルの可能性があると書かれている。だが、Safariではなんと何のダイアログも表示されないまま、ファイルが自動的にダウンロードされてしまった。ほとんどウィルスの存在しなかったMacでは便利に思っていた仕様だが、Windowsではリスクが大きい。

Safariでは確認を表示しないままファイルがダウンロードされる

Safariでは確認を表示しないままファイルがダウンロードされる

 5月31日、マイクロソフトはこの問題をセキュリティリスクとして公表した。これに対し、アップルはダイアログ無しでファイルをダウンロードする仕様は、セキュリティ問題ではないと回答したという。

 もちろん、実行ファイルの動作はアンチウィルスソフトが監視しているため、常にPCへ被害を及ぼすものでもないが、常に監視が行き届くとも限らない。Safariを使う場合、ファイルのダウンロード先を変更するなど、気をつける必要があるのではないだろうか。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン