Case3――ダウンロードに有利なブラウザーとは?
ネットを巡回する楽しみの1つはダウンロードにある、という人は多いのではないか。最近はYouTubeやニコニコ動画のムービーを保存したいという要望も多い。
だが、標準状態ではどのブラウザーもそれほどダウンロード向きの機能を備えているわけではない。ダウンロード向きのカスタマイズができるブラウザーはどれだろうか。
最も有利なのは、やはりアドオンの豊富なFirefoxだ。さっと探しただけでも、YouTubeやニコニコ動画のダウンロードができる「Video Download Helper」や「Fast Video Download」、「YouTube Encorder」などが見つかった。ファイルのダウンロードなども、バッチ処理でダウンができる「BatchDownload」や「DownThemAll!」などがあるなど、他のブラウザーを寄せ付けない数の多さだ。
プラグインで勝負のSleipnir
数ではFirefoxに負けるが、なかなか使いやすいSleipnir用のプラグインもいくつか配布されている。YouTube動画を保存できる「YouTube プラグイン」や、Sleipnirバージョン1でウリだったURI抽出機能を実現する「LinkExtraction」「リンクプラグイン」などがある。
ツール連携機能が売りのIE8
アドオンではないが、他のツールと連携するという面ではIE(とその機能を利用しているSleipnir)はかなり便利だ。右クリックから呼び出せるツールには、「nicotool Lite」「SmileDownLoader」など、IEと連携するものが多い。この辺りはやはりブラウザーシェアNo.1の利点だろう。逆にシェアのまだまだ少ないSafariでは、対応したアドオンも連携ツールも見あたらなかった。Operaでも、Flashビデオをダウンロードする「FlashVideoDownloade」などのWidgetがあったが、ほとんどが解説は英語で数も少なかった。
また、アドオンや連携ソフト以外にも重宝するのが、途中でファイルのダウンロード中断しても後でまた再開することができるレジューム機能だ。
Firefox、Opera、Safariは標準でレジューム機能を備えており、大きなファイルをダウンロードする際には重宝する。ダウンロードしたいファイルの種類によって使いやすいツールも変わってくるので、どのブラウザーが良いとは一概には言えないが、選択肢の幅から言えば、FirefoxもしくはIEが優れていることになるだろうか。あるいは、ダウンロードしたいファイルによってブラウザーを使い分けるのが一番便利なのかも知れない。
この連載の記事
-
第5回
PC
Opera社SVPに聞く「9.5」魅惑の新機能 -
第4回
PC
Firefox 3もうすぐ発進! -
第2回
PC
機能で選ぶ次世代ブラウザー(前編) -
第1回
PC
速度で選ぶ次世代ブラウザー IE 8だけじゃない -
PC
次世代ブラウザー Firefox 3登場! - この連載の一覧へ