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ハイビジョンがもっと奇麗な新Xacti登場!

2008年06月05日 11時00分更新

文● 小西利明/トレンド編集部

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 コンパクトな縦型フォルムで動画デジカメのブランドリーダーになっている三洋電機(株)の「Xacti」(ザクティ)。その新製品「DMX-HD1010」が5日に発表された。重さ300g強の小さなボディーはそのままに、ハイビジョン映像をより美しく撮影できるように強化されている。

Xacti DMX-HD1010

Xacti DMX-HD1010(ブラック)

 新Xactiは2007年8月に発表された、「DMX-HD1000」(関連記事)の後継機。HD1000はXactiシリーズ初のフルHD動画撮影対応機だ。Xactiの特徴であるグリップスタイルのコンパクトなボディーはそのままに、より高画質化を図ったのがポイント。

小さくても持ちやすいグリップスタイルは健在

小さくても持ちやすいグリップスタイルは健在。ボディーの小ささが分かる

 重さは撮影時重量で約311gと、非常に軽い。ボディーカラーはブラックとダークシルバーの2種類。記録メディアはSD/SDHCメモリーカード(最大32GB)を使用する。ハイビジョン映像の記録フォーマットはMPEG-4 AVC。内蔵バッテリーのみで約125分の連続撮影が可能となっている。

DMX-HD1010(ダークシルバー)

Xacti DMX-HD1010(ダークシルバー)

 光学系や撮像素子、画像処理エンジン「プラチナΣエンジン」などは前機種と同じだが、新製品では「映像圧縮コーデックのアルゴリズムの見直し」や、信号処理系の最適化、最大ビットレートの向上(12Mbpsから14Mbpsに)などにより、鮮明なフルHD映像の記録が可能になっているという。

 実際に、実機による撮影映像を他社の同級機と見比べて見ると、細部の精細感が高いのが分かるが、エッジに不自然な強調がない、自然な絵作りになっている。またダイナミックレンジの拡大によって、白飛びしやすい明部や暗めの室内といった暗部の表現も向上しているうえ、色のメリハリの効いた映像となっている。アルゴリズムの見直しでは、例えば画面内で大きく速く動くものが映るといった場合に、ビットレートを一時的に上げてブロックノイズを防ぐといった処理を行なっているという。

 そのほかにも、毎秒300コマの「高速度撮影機能」を搭載した。解像度は448×336ピクセルと低いものの、スローモーションの映像を特別なカメラや道具を使わずに撮影できるのは面白い。

 顔認識・追尾機能は、動画・静止画撮影のどちらにも有効になった。また静止画撮影時に、明暗それぞれを優先した2枚の画像から1枚の画像を合成し、明暗どちらも鮮明な写真を撮れる「ワイドダイナミックレンジモード」も新たに搭載している。

付属のドッキングステーション

付属のドッキングステーション。HDMI出力にも対応する

ワイドコンバージョンレンズ

写真のワイドコンバージョンレンズ(VCP-L07W)のほかテレコンバージョン、セミフィッシュアイレンズなど、従来のオプションも使える

 価格はオープンプライスで、予想実売価格は12万円前後と想定されている。発売日は20日の予定。

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