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2008/From Russia with Moe

灰色の目に映る日本 ~ ロシアオタク事情を聞く

2008年06月16日 11時00分更新

文● トレンド編集部、聞き手●遠藤諭/アスキー総合研究所

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ボロネジと大田区文化会館


── ロシアのアニメ雑誌を読んだけど、日本の最新情報もしっかりキャッチアップしててすごいですね。

Jenya 書いてる人はみんな日本とかアメリカとかに住んでて情報を送ってるの。編集長がひとりで編集からレイアウトまでやっていて、デザインも彼の趣味。編集長はロシアのゲーム雑誌で、15歳のころからジャーナリストをやってた優秀な人。私とは古くからの友人で、高い理想を持ってる。

ロシアのアニメ雑誌

ロシアのアニメ雑誌。遠藤がたまたまモスクワで購入したものですが、じぇーにゃさんも執筆しているとのこと。判型はDVDのトールケースとほぼ同じサイズ。ロシアでは小さい雑誌のほうが売れるそうです

── ボロネジって街のコスプレイベントも有名になってきました。

Jenya ああ、そこに「燃(萌)えてる人」が住んでて、その人が中心になってるの。モスクワからも行きやすいし小さい静かな街です。

── 日本じゃコミケが大田区産業会館ってとこでやっていたような段階だと思うけど、なんか、オペラハウスみたいなところでやるんですよね? このあいだそのコスプレ大会のようすを日本国大使館の方からビデオで見せてもらいました。

Jenya 私も2年前にコミケカタログの取材でいきました。コスプレショーのチケットはすぐに売り切れちゃう。ロシアはコスプレをショーにしていて、アニメをテーマにした舞台なんかもします。みんな離れた場所に住んでるから、ネットで打ち合わせをして、リハーサルも1日しかないけど、とてもクオリティーが高いです。これは作品を愛してるからできるんですね(笑)

ロシアのアキバともいうべきガルブーシュカ。ここでは、電脳街のほか、アニメのDVDなどさまざまなコンテンツも入手できる。右はモスクワ市内の書店。アニメに比べるとマンガはまだこれからだ

── んー。麻生さんにも聞かせたい。

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