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エンコードテクニック虎の巻 第3回

表示サイズを変えて動画を軽くするテク【画面リサイズ編】

2008年05月30日 22時30分更新

文● 藤山 哲人

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ハイビジョン映像をリサイズしてエンコードしよう!

 ややこしい話が続いたが、借りたハイビジョンムービーが重すぎて再生できない(動きがガクガク、音声がどんどんズレる)場合は、次のようにエンコードしよう。
 なお手元にハイビジョン映像がないという場合は、実験で利用しているチューリップの成長の早送り映像をどうぞ。

注意:チューリップのハイビジョン映像は、デジタルカメラで撮影した画像をムービー化したもので、1980×1080ピクセルの30fpsプログレッシブ映像になっています。実際の放送の映像(インターレース映像)とは異なることに注意してください。この実験では、プログレッシブとインターレース映像による違いは出ません。 

1)AviUtlを起動してプレビューサイズを小さくする
 AviUtlを起動したら「表示」メニューの「拡大表示」-「25%」を選ぶ。

プレビューサイズを25%にしておく

まずコレをやっておかないと、ハイビジョンをドロップした瞬間にディスプレイ目いっぱいまでAviUtlの画面が広がってしまうのだ(笑)

2)ハイビジョン映像のファイルをAviUtlにドロップする

ハイビジョン映像を読み込ませたところ

こんな感じで画面が表示されるはず

 もし映像のサイズが大きくて読み込めないという旨のメッセージが表示された場合は、「ファイル」メニューの「環境設定」-「システムの設定」で表示されるダイアログで、最大画像サイズを1980×1080に設定し、AviUtlを再起動しよう。

3)リサイズ後の大きさを決める
 先に説明した通り、オススメのサイズは768×432ピクセル。とりあえずこのサイズでエンコードしてみて、まだ再生がモタつくようなら512×288ピクセルまで解像度を下げるといいだろう。
 出力するムービーのサイズは、「設定」メニューの「サイズの変更」-「指定サイズ」で表示されるダイアログボックスで行なう。

出力するムービーのサイズを変更

このダイアログボックスで出力するムービーのサイズを変更する

 [OK]ボタンをクリックすると、出力するムービーのサイズのプレビュー画面に切り替わるため、映像が小さくなってしまう。1)の手順と同様にして、プレビューサイズを100%など大きめに設定し直そう。

4)コーデックの設定
 AVIファイルの出力は、先日とほぼ同じ。「ファイル」メニューの「AVI出力」を選ぶ。

映像コーデックの設定

まずは映像のコーデックを設定しよう

 「ビデオ圧縮」ボタンをクリックして、コーデックを選択。「設定」ボタンをクリックして、DivXの設定を行なう。

DivXの設定を行う

ここではDivXを選択

5)DivXの設定
 先日の設定では「認定プロファイル」を「Home Theaterプロフィール」に設定した。しかし、このプロファイルでは最大画像サイズが720×480ピクセルの映像までしか出力できない。今回出力する映像は、768×432ピクセルなので「Home Theaterプロフィール」では対応できないため、ワンランク上の「720高画質プロフィール」を選ぼう。

映像コーデックの設定

プロファイルを選ぶ

 なお512×288の場合は「Home Theaterプロフィール」のままでかまわない。
 また「レートコントロールモード」は、先日と同じ「1パス-品質依存」で、「ターゲット クォンタイザー」は「4」に設定する。

6)音声コーデックの設定  先日同様[オーディオ圧縮]ボタンをクリックし、「Lame MP3」の「44100 Hz, 192 kbps CBR, Stereo 23 KB/秒」を選んでおこう。

映像コーデックの設定

まずは映像のコーデックを設定しよう

 音声の品質は好みに応じて変更してもOK。

(次ページへ続く)

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