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海上保安庁60周年記念観閲式フォトレポート……前編(観閲式編)

海保船隊、東京湾大集結!!

2008年06月01日 20時00分更新

文● 吉田/Webアキバ編集部

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大集結!見よ、堂々の我が船隊……

サーチライトを煌めかせながら「しきしま」登場

サーチライトを煌めかせながら「しきしま」登場

 波に揺られて一時間。14時35分、いよいよ観閲式開始だ。まず我々観閲船隊に接近してくるのは第一小隊。「しきしま」「そうや」「こじま」「くりこま」「こしき」の5隻からなる船隊だ。

   と、我が「やしま」前方より大型巡視船がサーチライトを煌めかせて接近してくるのが、受閲船隊先頭となるPLH31「しきしま」だ。これぞ日本が誇る世界最大の大型巡視船だ。欧州からのプルトニウム輸送護衛のために建造された船で、全長150m、総トン数7175t。欧州→喜望峰廻りインド洋→豪州南回り太平洋→日本という長大な航路を無補給で航行可能で、通常の巡視船を上回る武装とダメージコントロールにすぐれる軍艦構造を持つ、まさに海保のフラッグシップにふさわしいフネだ。

PLH31:しきしま(ヘリコプター2機搭載型巡視船:横浜海上保安部) 総トン数7175t、全長150m、乗員最大非公開、速力25ノット、航続距離2万カイリ以上。平成4年就役。武装:35mm連装機関砲2門、多銃身20mm機関砲2門。軍艦構造を持ち、護衛艦に搭載されているものと同じ対空レーダーを装備している。前述のプルトニウム輸送護衛の他、尖閣諸島警備や東南アジアでの海賊対策訓練などを任務としている

   2番船は「そうや」だ。あの「タロ」「ジロ」で有名な南極観測船「宗谷」の後継として建造された砕氷能力を持った巡視船だ。もちろん、今では南極観測任務は海保から海自の任務に変わっているので、この「そうや」が南極に行くことはないのだが、それでもオホーツク海の流氷原で砕氷能力を活かして任務を遂行しているワケだ。

PLH01:そうや(ヘリコプター1機搭載型巡視船:釧路海上保安部) 総トン数3139t、全長98.6m、乗員最大69名、速力21ノット、航続距離5700カイリ 昭和53年就役。武装:40mm単装機関砲1門、20mm単装機関砲1門

   3番船は「こじま」だ。母港は呉の海上保安大学校の練習船。いわば若人を、海の安全を守るプロフェッショナルに鍛え上げる海の虎の穴!。

PL21:こじま(3000トン型巡視船:呉海上保安部)総トン数3136t、全長115m、乗員最大118名、速力18ノット、航続距離7000カイリ 平成5年就役。武装:35mm単装機関砲1門、20mm多銃身機関砲1門、12.7mm単装機関砲1門

   第一小隊が続航してくる。まずは4番船「くりこま」、そして5番船「こしき」だ。

PLH04:「くりこま」(1000トン型巡視船:宮城海上保安部) 巡視船「えりも」型5番船「くりこま」 総トン数1268t、全長91.5m、乗員最大34名、速力20ノット、航続距離3000カイリ 平成11年就役。武装:20mm多銃身機関砲1門

PL125:「こしき」(1000トン型巡視船:鹿児島海上保安部)総トン数965t、全長77.8m、乗員最大40名、速力20ノット、航続距離4400カイリ 昭和55年就役。武装:20mm多銃身機関砲1門

(次ページへ続く)

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