コーデックとメディアプレイヤーの華麗なる癒着
拡張子AVIのムービーを再生していて、こんなことはなかっただろうか?
女の子の声は聞こえるのに、肝心の映像が見られネーっ!
視覚からの刺激を重視する男性脳にとっては由々しき事態である! だが貴重なこれらのファイルを破損ファイルとして、ごみ箱にドロップするのはストーーーップ!
ムービーは、映像と音声からできており、音声にもまたコーデックが存在する。有名どころでは、MP3だ。MP3は、ファイルの拡張子じゃなくて、「MPEG-1 Audio Layer3」というコーデックの略称なのだ。CDやWAVEファイルで使われているリニアPCMといったものも、DVDで使われているドルビーAC-3(実はAudio Codec No.3の略)なんてのも、音声コーデックの一種。
メディアプレイヤーにファイルをドロップすると、内部ではこんな処理が行なわれているのだ。
先の由々しき事態に話を戻せば、音声が聞こえるということは、音声のコーデックはインストールされているが、映像のコーデックがインストールされていない状態。つまり映像のコーデックをインストールすれば、映像がバッチリ再生できるというわけ。
MPEGやWindows Media Videoの場合は、それぞれ拡張子がMPGやWMVとなっているので、拡張子からコーデックが分かる。しかし拡張子AVIのファイルには、多数のコーデックが混沌としており、拡張子だけではコーデックを判断できない。ここがややこしさの原因。
「CPUや技術の進化でコーデックはどんどん進化するから、コーデックさえインストールすればどんなファイルもメディアプレイヤーで再生できるよ!」という思惑――、いやいやコンセプトでどんなコーデックも拡張子AVIに集約されているのだ。まぁ、コーデックごとに拡張子が変わったら、それまたそれで問題だ。拡張子の関連付けが面倒なだけじゃなく、アプリケーションソフトの拡張子争奪戦に巻き込まれ、MP3と同様に「くそっ!いつの間にか○○○○に拡張子持って行かれたっ!」って話になる(○の中にはプレーヤだけをインストールしようとしたら、どう足掻いてもレジストさせられてしまうアプリが入る)。まぁ~、どっちもドッチだ。
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