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会計ソフト

レビュー:マスターマネー 2

2008年05月31日 15時00分更新

文● 小口博朗

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「謎の支出」を突き止める マネー管理の強い味方


Maste Money 2 for Mac 【SPEC】
開発/販売元●プラト(株) 価格●4980円
http://www.plato-web.com/

対応システム●OS X 10.4以上(Leopard対応) 対応機種●PowerPCもしくはインテルCPUを搭載したMac

【COMMENT】
「Microsoft Excel」で独自にシートを編集する手間とコストを考えると、比較的低コストで本格的な資産管理を実現できる。

 「Master Money for Mac 2」は、個人向けの会計ソフト。日々の買い物から銀行の入出金、クレジットカードやローン、株式投資の履歴まで資産を一括して管理できるのが特徴だ。

 インターフェースでまず覚えたい要素が、資産と負債を管理する「アカウント」と、実際の資金の流れを管理する「アクチュアル」の一覧。上半分にあるアカウント一覧は、所持金や銀行口座残高、あるいはクレジットカードやローン借入額を示す。下半分のアクチュアル一覧は、資金移動を含めた具体的な入出金の一覧だ。

Maste Money 2 for Mac

メインインターフェース。「アカウント」欄の左上にあるプルダウンメニューから、横方向の列を日/週/月/四半期/半年/年間に表示を切り替えられる

 まずはテンプレートを選択して、銀行口座などのアカウントを設定しよう。独身男子/家族などの一般的家庭向けから、作家/デザイナーといった特殊な職業用まで13種類用意されている。もちろん、項目はカスタマイズ可能だ。

 実際の入力では、入出金のあった項目の行とその日付を示す列が交差するセルをダブルクリック。すると、入力用画面に切り替わり、金額以外にも対象口座やメモなどを記入できる。家賃やローンなど、定期的な定額の入出金は「一括入力」で設定可能だ。なお、本バージョンからアカウント一覧内のセルでも金額を入力できる。ちなみに、銀行口座からの現金引き出しやクレジットカードの請求などは資金移動で操作する。

Maste Money 2 for Mac

セルをダブルクリックすると開く入力画面。「return」キーの入力でカーソルが右のセルに移動し、項目のポップリストをカーソルキーでも選択できる

Maste Money 2 for Mac

資金を移動する際は、移動元口座と移動先の口座を指定。クレジットカードのキャッシングを記録する場合は、支払い種類の「資金移動」を選び、移動先の銀行口座などを選択する

 入力したデータで、資産と負債の増減や科目別の収入/支出のまとめなど全10種類のリポートを作成できる。日ごとの集計やグラフでの出力機能も簡単だ。

Maste Money 2 for Mac

「ツール」メニューから「グラフ」を選ぶと、キャッシュフローの内訳を視覚化してくれる。グラフやレポートは、そのまま印刷したり、PDFとして保存できる

 気がつくと財布が空という経験がある人には、出費を見直すために重宝するツールとなるだろう。


(次ページに続く)

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