このページの本文へ

プロが使うカメラ 第1回

Jリーグカメラマンが語る、ニコンD3の実力

2008年06月09日 16時00分更新

文● トレンド編集部、聞き手●小林伸/カメラマン

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

続々とD3化が進むスポーツの現場


── レンズを含めたシステムもD3に合わせて変更したりしたの?

AF-S 24-70mm F2.8G ED

AF-S 24-70mm F2.8G ED

草野 24-70mm(AF-S 24-70mm F2.8G ED)を一緒に買った。28-70mm(Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28~70mm F2.8D)を持ってたけど、ニコンとして最高のスペックがいまどのくらいの水準なのかを知っておきたいと思ったので。

── 感想は?

草野 いいと思うよ。そういう意味では、17-55mm(AF-S DX Zoom-Nikkor ED 17-55mm F2.8G)は、つくりが不安定だったね。自分が手に入れたのは片ボケが激しくて中のレンズを交換したり鏡胴を交換したりもしたけど、改善されないんで、結局つくりのよさそうな新品と交換してもらうことになったよ。

── ちょっと前まではスタジアムで見かけるデジタルカメラの割合は9対1ぐらいでキヤノンが多かったんでしょ。

草野 今はC7対N3からC6対N4(Cキヤノン:Nニコン)に近づく勢いだね。(24-70mmと70-200mmとD3のセットは)スタジアムプレス控え室にもゴロゴロ置いてあるよ。今まではみんなキヤノンの白いレンズだったんだけどね。今じゃ自分のカメラに印を付けておかないと誰のか分からないぐらい。日に日に増えている感じ。特に新聞社のカメラマンはD3に移行している割合が高いと思う。

── まだまだ移行は進みそうだね。

草野 フリーの人はまだキヤノンが多いけど、これは自分で買ってるからだろうね。解像度だけで言うと「EOS 1Dmark2」(820万画素)程度でも十分なんだよね。報道のカメラマンは基本的に600mmとかの超望遠レンズをあまり使わない。300mmくらいのレンズで少々被写体の周囲に余白があってもとにかく撮って、後からトリミングするみたい。

EOS 1D mark2

EOS 1D mark2

── 彼等にとっては絵的にどうこうより試合中のトピックになるようなシーンが写ってないってことが一番の問題だろうから、そうなるんだろうね。

草野 買い替えには、リスクがあるし、自分の仕事のスタイルに合うかどうかも分からない。自分自身D3を12月に買って、ちゃんと使えるようになるまで2~3ヵ月はかかったしね。例えば、D3は縦位置のAFのボタンの位置がダイヤルと入れ替わったけど、それだけでも違う。最初は気を抜くとダイヤルを押してた。ああいうものは、絶対変えちゃダメ。仕事に支障が出ることを分かってほしい。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン