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iPhoneが人々の暮らしを変える

林信行に聞く、iPhone日本発売はいつ?(後編)

2008年05月26日 16時40分更新

文● トレンド編集部、語り●林信行 /ITジャーナリスト

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革新的なのは、実はメールとブラウザー


── どんなアプリが出てきそうですか?

 例えば、タッチパネルを利用した、現在の日本製ケータイゲームよりも圧倒的に直感的なゲームが出てくるでしょう。

 それからiPhoneはGPSは内蔵していませんが、スカイフックワイヤレス(Skyhook Wireless)という会社と提携して、無線LANの技術を使って現在地を特定することができます。この位置情報を使ったアプリケーションも出てくると思います。iPhoneの発売直後、日本ではほとんど使えなかったこの位置特定機能も、気が付くといろいろなところで使えるようになっています。

 ただ、iPhoneで何と言っても革新的なのは、標準機能のメールとウェブブラウザーです。

ブラウザー

iPhoneのウェブブラウザーでASCII.jpの記事を開いたところ


── メールやウェブブラウズは、これまでのケータイでも使えますが……

 iPhoneはまったく違います。これまでのケータイでは、画面が小さかったり、操作しにくかったため、パソコンほどにはインターネットを使いこなせていなかったのです。

 iPhoneの優れたインターフェースでウェブサイトやメールを簡単に閲覧できるようになると、革命が起きます。こればかりは口で言ってもなかなか伝わらないと思いますが、やがて「この体験の凄さ」を発見した人が、そのことをブログやSNSで話題にするでしょう。

 やがて、誰かが決定打となるような使い方を発見してしまうと、すぐには飛びつかなかった人の間でもiPhoneが、一気にブレイクする可能性があります。

 米国では、多くの人が「iPhoneの登場で、本当にライフスタイルが変わってしまった」と語っています。もはや、わざわざ書斎においてあるパソコンの前まで行かなくても、いつでも手のひらの中でパソコン宛の電子メールをチェックできるのです。

 例えば調理の手順が分からないときや、鏡に向かって「ネクタイの結び方を変えたい」と思った瞬間、ポケットからiPhoneを取り出して検索できてしまう。この小さな変化がライフスタイルに与える影響ははかりしれないものがあります。


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