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ダースベーダーが枯山水で戦闘!?

顔ちぇき!に学ぶ、ウケるモノ作りの心得

2008年05月30日 20時20分更新

文● 高橋暁子

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実はMacBook Proで動作するほど「軽い」


 種明かしで皆川氏が教えてくれたスゴさは、「リアルタイム処理」と「撮影環境のセッティングが不要」という2点だ。

 リアルとCGを自然に組み合わせるためには、まずカメラがどの方向でリアルの風景を撮影しているのか、合成システムが推定できるようにしておかなければいけない。従来は、あらかじめ特殊な形のマーカーなどを風景の中に置いておき、そのマーカーがどの角度から見えるかによって空間の水平/垂直方向を判断していた。

 このデモではそうした下準備は一切ナシでOK。その上で、すべてをリアルタイム処理で行なっているのが「最先端」なのだ。移動中の電車でも、龍安寺の枯山水でも、その場で撮影した映像の上に3Dモデリングを乗せて動かせる。

 以下は、先の動画を切り出した画像だ。

合成の仕組みは、まずカメラからの映像をスキャンして、特徴のある部分を認識(カラフルなボールで表示)。その上で水平/垂直方向を判定して、3D空間のマップを作る
その平面上にCGを重ね合わせると……何の変哲もない町中に、突如キャラクターが出現!
電車の中の映像をスキャンしたところ。非常に多くの特徴点が検出されている
龍安寺の石庭では……
ダースベイダーが現れて戦い始めた!

 しかもこの合成システムが動いているのは、高額なハイエンドのデスクトップではなく、市販されているデュアルコアのノートパソコン(MacBook Pro)というのだから、プログラムの優秀さに驚いてしまう。

 それもそのはず。このデモ動画のプログラムは、2007年11月に奈良で行なわれた、画像/映像処理に関連する学会「ISMAR 2007」にて、最も優れた発表に送られる「Best Paper Award」を受賞している。開発したのは、オックスフォード大学の学生2人だ(関連リンク)。

 「このデモ映像は、彼らが学会(ISMAR)に行く途中に撮影したものを元に作っていると思われます。こんな高速に、しかもマーカーなしで動く手軽さに『えー!!』という衝撃を受けました」(皆川氏)

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