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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第54回

EX-F1の超スロー動画でネコを撮る――後編

2008年05月21日 10時59分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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毎秒300コマの超スロー世界


 EX-F1はもうひとつ高速読み出しを生かした超絶技巧を持ってる。それは「ハイスピード動画」。なんと毎秒300コマ(ただし512×384ピクセル)の超高速で撮影できるのだ。それを毎秒30コマで再生する動画……すると、「1秒のできごとが10秒のスローモーションで表示される」のである。これがメチャ面白い。しかも、録画中に毎秒30コマと毎秒300コマを切り替えられる。

 遠くから望遠で狙ってたら、突然何かを見つけてジャンプっ! よく見たらカラスの羽根でした。突然飛ばれたので上の方が切れちゃったけど(すまん)。

 今回は最初と最後だけ毎秒30コマで撮影。通常速度から急にスローになるという面白さは分かるかと思う。

 それにしても、よほどカラスに恨みがあるらしい……。面白そうなので、カラスの羽根を目の前でひらひら。

 爪をグワッと出してカラスの羽根にちょっかいを出しました。ぺろっと舌を出すところが可愛い。

 肉眼だと一瞬だけど、ハイスピード動画にすると猫の細かい動きがすごくよく分かる。これは面白い。高価だけどそれだけの面白さは確実にあるデジカメである。

 それにしても、晴れた日に撮影に行けなかったのが残念。EX-F1の名誉のために言っておくと、天気が良ければもっと鮮やかできれいな写真が撮れます。


筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。



*次回は5月28日掲載予定

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