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今日からVista再入門 デフラグ

2008年05月18日 13時00分更新

文● 小西利明/トレンド編集部

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 ASCII.jpの読者の方には、「デフラグ」とは何かまったく知らない、聞いたこともない、という方は少ないだろう。しかし、自分の管理するパソコンに対して、「適切にデフラグを行なっている」という方は多くないのではなかろうか。

 今回のVista入門では、デフラグの基礎知識から、Windows Vistaのデフラグ機能、そして高度なデフラグ機能を提供するアプリケーションの紹介など、Windows Vistaにおけるデフラグのすべてを紹介したい。

Vista SP1付属の「ディスクデフラグツール」 Windows Vista SP1付属の「ディスクデフラグツール」。HDDのパフォーマンスを向上させるのに役立つデフラグだが、その真価は広く理解されているとは言い難い

そもそもデフラグとは何ぞや?

 すでにご存じの方も多いとは思うが、デフラグとは何かについて簡単に説明しておこう。

 デフラグとは「defragmentation」の略で、「データの断片化(fragmentation)」を解消する処理のことである。HDDのように随時書き換え可能な外部記憶装置にデータを保存、消去を繰り返していると、空き領域に隙間ができることがある。そうした隙間に、隙間のサイズを越えるデータを書き込もうとすると、隙間に入りきらない部分はほかの空き領域に書き込まれる。つまり、論理的には連続したひとつのデータが、複数に分割されて異なる場所に書き込まれてしまうわけだ。

データの断片化により、HDDのパフォーマンスが低下する理由
データの断片化により、HDDのパフォーマンスが低下する理由

 HDDは連続したデータの読み出しは速いが、ばらばらの場所に分割されたデータを読み出そうとすると、そのたびに読み取りヘッドの移動(シーク動作)が生じて、読み出し効率が低下する。つまり断片化したデータが多いと、HDD読み込みのパフォーマンスが低下するというわけだ。HDD性能はパソコンの快適さを大きく左右するため、断片化を放置することはパソコンの快適さを損なう場合がある。そのほかにも、書き込みエラーやクラスター破損が起きた場合に、データの復旧が困難になる可能性もある。

 記録データの断片化はHDDに限らず、フロッピーディスクやフラッシュメモリーでも起きる(記録型CD/DVDメディアは、HDDのように細かく随時書き換えを行なう使い方をしないので、まず影響はない)。しかし、読み取りヘッドを動かすという機械的な動作が必要なHDDは、断片化によるパフォーマンスの悪影響が大きい。

 またファイルシステムによっても、デフラグの影響が大きいものと小さいものがある。Mac OS Xのファイルシステム「HFS Plus」やLinuxで利用される「ext3」は、Windowsで一般的な「NTFS」「FAT32」と比べてデフラグの影響が少ないと言われている。

 デフラグ作業を行なうアプリケーションは、データの断片を一旦HDD内の空き領域に書き出し、連続したデータにまとめる作業を行なう。言うなれば、順序がバラバラになった百科事典の棚をきちんと整頓しなおすような作業を、HDD内のデータに対して行なうのがデフラグだ。

デフラグの基本的な動作
デフラグの基本的な動作。空き領域の拡大も並行して行なう場合は、細かい隙間を詰める作業も加わる

 そのため、多くのデータが保存された大容量HDDに対して行なうと、かなりの作業時間を要する。また、空き容量の少ないHDDに対して行なうと、空き容量が多い場合よりも処理時間が長くなる傾向にある。

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