このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

今日からVista再入門 エクスプローラ

2008年05月11日 15時18分更新

文● 小西利明/トレンド編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

コピーも視覚的に分かりやすく

 Vistaではさまざまなメッセージが、PCリテラシーの低いユーザーでも意味が分かりやすいよう改良されている。エクスプローラのコピー動作もそのひとつ。

 例えば、複数のファイルをまとめて選択してコピー・移動する際には、マウスカーソルの先のサムネイルに、まとめたファイルの数が数字で表示される。また、ファイルをドラッグしてカーソルをフォルダに合わせると、今しようとしている動作(コピー、移動、ショートカット作成)が文字で表示される。自分が何をしようとしているのかを、明示して正しい操作を助けるわけだ。

Vistaでのファイルコピー・移動操作

エクスプローラで複数のファイルをまとめてコピーするときには、マウスカーソルの先にファイル数や操作の内容が表示されるように


 また、コピー・移動しようとしたファイルと同じ名前のファイルがあった場合には、大きなダイアログと分かりやすい文章で、操作の選択を3項目から選べるようになっている。

同名コピー時のダイアログ

コピー時に同名のファイルが存在した場合は、ダイアログで分かりやすく操作を説明するように

 ファイルのコピー操作はエクスプローラの基本でありながら、今までほとんど改善されていなかった機能であった。そうした点にも細かい改良が加えられているのは評価できるだろう。



Vistaからなくなった機能も

 一方で、従来備わっていながら、Vistaのエクスプローラからなくなった機能もある。先のツールバーもそうだ。

 暗号化ZIPファイルの作成も、Vistaのエクスプローラでなくなった機能のひとつである。暗号化されたZIPファイルの解凍は可能だが、エクスプローラでZIPファイルの中身に暗号をかけることはできなくなった。

XPではZIPファイルを暗号化できた

XPではZIPファイルを作ったあとに、ZIP内のファイルにパスワードをかけて暗号化できた。Vistaではなぜかできない


 実はWindows Vistaの開発中バージョンでは、暗号化ZIPファイルの作成ができた。それがVistaの正式版では取り除かれたわけだ。その理由については不明だが、ZIPファイルの暗号化はインターネット上に流通しているツールで簡単に破られてしまうため、情報保護の役に立たなくなっているから、ではないだろうか。脆弱と分かっている暗号化機能を搭載することで、かえって責任を問われるような可能性を避けたのかもしれない。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン