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遠藤諭の「発言予定 --> Tokyo IT News」 ― 第5回

グーグル・キラーの作り方

2008年05月09日 19時10分更新

文● 遠藤諭/アスキー総合研究所

ヤフーを買わなくて正解だった


 個人的には、マイクロソフトはヤフーを買わなくて正解だったと思う。マイクロソフトがやるべきなのは、どこかでグーグルの先手を取ることだ。かつて「コンピュータ帝国の興亡」の中で、ロバート・X・クリンジリーは、米国のIT企業をサーフィンにたとえた。波に乗れるかどうかが勝負で、それには運とセンスが必要なのだ。

 これからの検索エンジンは、人工知能技術とフィルタリング技術が組み合わさったものになってくるのは確実である。

 例えば、「これは初心者向けのサイト」とか、「これは用語の定義についてのサイト」とか「これは楽しいけど役に立たないサイト」などと、検索エンジンが判断してくれる。

 かつて、グーグルが、ページランクとキャッシュによってシェアを奪っていったように、そういうエンジンが3年後には出てくるかもしれない。事実、米国では「グーグルキラー」といわれる人工知能型の検索エンジンも出てきた。

 そういう危ういところからグーグルは抜けだしたいと考えている。

 マイクロソフトのビル・ゲイツもスティーブ・バルマーも、相手の弱点は何かをちゃんと見るべきだ。ユーザー本意の技術で先行されたら、グーグルはビビるはずである。日高レポート風にいうと、

  1. 今回の買収案件は業界ではいろんな見方がされている
  2. マイクロソフトはヤフーの中小企業メールアドレスが欲しいという説もある
  3. 検索の世界はまだ移ろいやすく、ネット企業は必死の戦いを続けている

──から注目なのだ。


P.S. 5月1日から5日間、モスクワに友人を訪ねてきた。以前このコーナーで「布団圧縮袋を売っているのは日本だけ」みたいなことを書いたら、韓国や米国から「こっちでも売っている」というメールをいただいた。実は、モスクワでも売っていた。

※東京ITニュースは、YouTube内の「TOKYO MXブランドチャンネル」(関連リンク)に毎週末アップされます。

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