NVIDIAのGPU内蔵新型チップセット「nForce 780a SLI」を初めて搭載するASUSTeK製Socket AM2対応マザーボード「M3N-HT Deluxe/Mempipe」の販売が今日からスタートした。
「nForce 700a」シリーズのハイエンドチップ「nForce 780a SLI」
「nForce 780a SLI」は「nForce 700a」シリーズの最上位モデルとなる新型チップセット。「GeForce 8000」シリーズがベースとされるDirectX 10対応GPUコア「GeForce 8200 mGPU」(チップセットの「GeForce 8200」とは別物である)を内蔵。Hybrid SLI(GeForce Boost + Hybrid Power)をサポートするのが特徴となるほか、3-way SLIやESA(NVIDIA提唱の電源や冷却システムを管理する規格)にも対応するハイエンド向けのチップセットだ。
なお「nForce 700a」シリーズは、ほかに「nForce 750a SLI」と「nForce 730a」「nForce 720a」をラインナップ。このうち「nForce 750a SLI」を搭載した「TPower N750」が先月Biostarから発売されている。
「nForce 780a SLI」搭載第1弾となった「M3N-HT Deluxe/Mempipe」は、ATXフォームファクタの製品で、メモリモジュールの温度を約10%ほど下げる効果があるという「Cool Mempipe」と呼ぶメモリ用クーラーが付属。すでに1月に発売された同社の「AMD 790FX」搭載Socket AM2対応マザーボード「M3A32-MVP Deluxe/WiFi-AP」でも採用されていたもので、詳細はコチラに詳しいので気になる人は参照してほしい。
その他、主なスペックは拡張スロットがPCI Express(2.0)x16×3(x8+x8+x8/x16+x16動作)、PCI Express x1×1、PCI×2、メモリスロットがDDR2 DIMM×4(DDR2-1066/800/667/533、最大8GBまで)という構成。オンボードインターフェイスには、VGA機能やギガビットイーサネット、8chサウンド、IEEE1394、Serial ATA II×6(RAID 0/1/5/0+1対応)、eSATA×1、ATA133×1などを搭載し、I/O部に用意される映像出力はVGAとHDMI。製品にはHDMI-DVI変換アダプタが付属するほか、3-way SLI用コネクタやSLI用コネクタが同梱する。今日から販売を開始したアークでは、価格3万4780円だ。
ちなみに、Hybrid SLI対応の最新β版ドライバ「ForceWare 175.16」が公開されている。32/64bit版Windows Vistaユーザーでかつ対応GPUを用意する必要はあるが、今回紹介した「M3N-HT Deluxe/Mempipe」はもちろん、「nForce 750a SLI」や「GeForce 8200」搭載マザーを使用しているユーザーならチェックして損はないはずだ。