手段を問わないTVキャプチャー環境
― 第3回
[特集]深夜アニメをフルコンプ!
手段を問わないTVキャプチャー環境【地デジPC編】
2008年05月14日 23時24分更新
文● 伊藤 裕也
HV番組の保存にはBD搭載モデルが最適
編集・出力についてだが、チャプター編集・タイトル分割などの編集機能はすべてのモデルが非対応となっている。このポイントはデジタルビデオレコーダーとの比較でPCが弱点としている部分のひとつだ。PCに編集機能が搭載されれば処理速度・ユーザーインターフェイスの面からデジタルビデオレコーダーに対して大きなアドバンテージになると予想されるだけに、編集機能がないのは残念なところだ。
出力については、マウスコンピューター以外のすべてのモデルがDVDメディアへのムーブに対応している。さらにNECではDVDに加えてBDメディアに対するムーブも可能だ。
このうちDVDメディアに対するHV番組のムーブはSDビデオに変換する形となる。一部のデジタルビデオレコーダーのようにH.264トランスコードを利用してDVDメディアにHV番組を記録できるPCは存在しないため、HV番組を録画時の品質そのままで保存したければ、選択肢はBD搭載モデルに限られる。
NEC
 | BD・DVDに対するムーブはメニューの光ディスク保存から指定できる。画面は地デジの番組をBDにムーブしようとしているところ |
東芝
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| 光メディアに対するムーブ機能の呼び出しはクイックメニューから行なう。ムーブ時には映像設定を指定できるほか、DVD-RAMのフォーマットを行なうことも可能だ |
富士通
 | 録画番組詳細から「DVD作成」を選択することでDVDに対するムーブを実行できる |
ソニー
 | VGC-LM51DBでは録画した番組の管理画面からDVD化したい番組を選択し、赤いボタンを押すだけだ |
HDD増設で番組を録りまくる!
PCは一般的なAV機器とは異なり、HDDやメモリの増設、周辺機器の追加といったシステム拡張が容易である。ここからは番外編として、HDDユニットの導入により録画時間を増やせるかを確認することにしよう。HDDユニットの導入とひとくちにいってもUSB接続・NASの導入などさまざまな方式があるが、今回はもっとも認識が難しいであろうケースとしてNASを用意した。
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| 手のひらに乗るコンパクトなボディに1TBのドライブを搭載する外付けHDDユニットのバッファロー「LS-WS1.0TGL/R1」。PCとの接続にはネットワークを用いる方式で、1000BASE-Tでの接続に対応する |
早速実験してみると、NASをネットワークドライブとしてドライブ番号を付加した状態にしても、ほとんどのモデルでは番組の保存先フォルダとしてNASを表示できなかったり、あるいは直接フォルダ指定しても有効なドライブとしては認識されなかった。指定できたのはマウスコンピューターの「LM-i441S-PL22W1-DTV」のみだ。
となれば「LM-i441S-PL22W1-DTV」+NASの組み合わせが気になるところ。「LM-i441S-PL22W1-DTV」とNASを100BASE-TX対応ルーターで接続、番組の保存先ドライブにして使用したところ、保存番組の表示や再生処理の開始に気持ち待つことにはなるが、録画・再生ともに無事に実行できた。実用上の問題はないといえるだろう。大量の番組を録画したいと考えている人には要注目のポイントといえる。
富士通
 | DigitalTVboxのHDD設定。ネットワークドライブにドライブ番号を割り当ててもDigitalTVboxからは認識されない |
マウスコンピューター
 | 「MonsterTV HD」の設定ウィンドウ。番組を録画するHDDの指定はここから指定できる。今回の実験ではネットワークドライブを指定したが、Serial ATAやUSBで接続したHDDの指定ももちろん可能だ |
仕事しながらテレビを観るにはお勧め!
地デジ搭載PCはBDレコーダーなどと違い、デジタル放送の番組を録画したデータを容易に編集できないのが難点という結果になった。ただし、PCとテレビを置くスペースがないというユーザーにとっては、PCでデジタル放送を視聴できることで部屋のスペースを確保できるという利点があると言える。また、PCで作業しながらバックグラウンド上でテレビを視聴することもできるのでPCを120%有効活用したければ購入を検討してみてはどうだろうか。
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