⑨ テーブルタップをつける長い電線の製作
まずは部屋のコンセントからPCに連動させる機器までの長さの電線を切り出す。既存のテーブルタップ(100V延長コード)を使う場合は、そのままの状態でOK。
次に電線の端(テーブルタップ側)から20~30cm程度のところで、電線の片側1本を切断する。ここに先に製作したリレースイッチを入れ100VのON/OFFをする。
切断後は、被覆を5~10mm程度剥いておく。
⑩ リレーから出ている100の電線とテーブルタップの電線をハンダ付け
ハンダ付けした場所が露出しないように、熱収縮チューブやビニールテープで絶縁しておくこと。
⑪ テーブルタップとコンセントの接続
テーブルタップとコンセントが付いていない電線を使った場合は、それぞれを取り付けて完成だ。
あとは両端にコンセントとテーブルタップをネジ止めすればOK。
これで完成!
⑫ ショートのチェックをしてからPCに実装
タッパの中にあるリレーは、PCの電源と100Vの電源が接近しているので、念のためショートのチェックをする。
まずテスターを抵抗測定モードにセット。テスター棒の片方をコンセントの右側の刃(金属部分)、もう片方をPCの電源コネクターの赤い電線にあてて、針が触れないことをチェック(デジタルテスターならたいてい“O.L.MΩ”という表示)しよう。次にPCの黒い電線にあてて針が触れないことをチェック。
さらにコンセントの左側の刃と赤い電線、そして黒い電線間をチェックして、針が触れないことをチェック。これでショート疑いはなくなる。
もしいずれかの組み合わせで、“0Ω”近くの値が表示されたら、どこかがショートしている。目視でチェックしてショート部分を修理しよう。
PCへの実装
PCの電源を切った状態で、PCIスロットのカバーを外し、リレーから伸びているPC用電源コネクターをPC内部に引っ張り込む。あとは電源ユニットから伸びている電源コネクターと、引き込んだコネクターを接続するだけだ。
まずは100Vのコンセント差さずに、PCの電源を入れてみて、リレーが電源を入れた瞬間“カチッ!”と音がすればOK。
最後にコンセントを部屋のコンセントに差し込み、PCに連動させたい機器のコンセントをテーブルタップに差し込もう。
これでPCの電源を入れれば、それと同時にディスプレイやプリンタ、外付けディスクなどの電源が入って幸せになれる。
がっ! 幸せになれるのは、デスクトップPCの読者だけ!
そう、ノートPCじゃ電源ユニットからこのタイプの電源コネクターが出ていないので、そう簡単に電源連動コンセントを作れないのである!
とはいえ、あと数百円のパーツと数百円のACアダプターを追加するだけで、USBコネクターの電源を感知してPC連動コンセントが作れる! これについては、次回のパソドックで作り方を紹介しよう!
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