シャープなルックスに惚れた!
GS-L01
作業時間:25分
Mini-ITX以下のスモールフォームファクターをターゲットにしたケースは、ケース内にファンを仕込むスペースも極めて限定されているものだ。だからこそケースメーカーはCPUの冷却方法に様々な工夫を凝らしている。その意味でこの「GS-L01」は非常に面白い設計を採用している製品だ。
某家庭用ゲーム機風のルックスになっているがこれは単なる飾りではなく、CPUの熱をケース全体を使って放熱することを意図した“ヒートシンク”になっている。電力供給はACアダプターで行なうため、完全ファンレスPCを組むことが可能になっている。やや値は張るが2.5インチのSSDと組み合わせることで“ゼロスピンドル”なデスクトップPC構築にチャレンジしてみるのも悪くないだろう。
ドライブベイの設計に技あり!
PCを完全ファンレスにできるという点では非常に魅力的ではあるが、組み合わせるマザーを慎重に選ばねばならない(EPIA M/MII/PD/CL/SPシリーズに対応)点は十分な注意が必要だろう。また、ケース周辺の空気だけで冷やすため運用時の環境にも制限があり、気温が36度以下の環境で使う必要がある(狭い所に押し込みたい場合は風通しが必須ということだ)。
この2点を注意すれば静音Mini-ITX用ケースとしてはかなり良い出来のケースといえるだろう。特にドライブ類のケーブルを排除できるドライブベイの存在は、このケースの組み立て難度を格段に下げてくれる。
ただちょっと残念なのは「光学ドライブを内蔵しない」というオプションが用意されていない点だ。内蔵しなくても実施的な不具合はないのだが、フロントマスクに大穴が空いたままになるというのはいただけない。自分でフタを自作する必要があるだろう。
(次ページへ続く)
この連載の記事
-
第4回
PCパーツ
長~く使える極上のPCケース【アンテック編】 -
第3回
PCパーツ
長~く使える極上のPCケース【サーマルティク編】 -
第2回
PCパーツ
長~く使える極上のPCケース【クーラーマスター編】 -
第1回
PCパーツ
長~く使える極上のPCケース【アビー編】 -
第-1回
PCパーツ
長~く使える極上のPCケース - この連載の一覧へ