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日の出を計算する世界初のテレビ――レグザ開発秘話

2008年04月30日 20時44分更新

文● 橋本 優/トレンド編集部、写真●小林 伸、パシャ

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おまかせモードのさらなる進化形は?

部屋が明るい場合のおまかせモード「オフ」(左)と「オン」(右)の状態

部屋が明るい場合のおまかせモード「オフ」(左)と「オン」(右)の状態。オフの状態では画面右側が黒くつぶれている

おかませモードオフ時では画面右上の雲の白色がとんでいる

上の写真のシチュエーションで部屋を暗くした状態。おかませモードオフ時では画面右上の雲が白とびしている。一方オンにしている画面は上の写真と画質が変わらない

 突き詰めればきりがないが、照度環境は部屋の向きでも変わるし、天候によっても左右される。これらは明るさセンサーや日の出、日の入り時刻計算だけでは検出は難しい。

初期設定で照明の種類や外光が当たるかどうかなどを設定する。これによりある程度照度環境を特定できる

「(そこまで検知するには)照度計レベルの色温度センサーを付けなければいけないんですけど、コスト的にハードルが高すぎる」(本村氏)

「今回の機能は、お求めやすい価格のCシリーズからすべてのモデルに入れたい、という思想なんです。(高機能の)ZH、ZVシリーズだけに入れるということは考えていませんでした。」(住吉氏)

 コスト的な問題から今回は見送られたようだが、技術的な問題というわけではなく、センサーを強化するなどでさらなる精度アップが期待できる。一方で、これ以上の精度を求めるのはかなりの映像通のユーザーだと思われる。今後、ZH、ZVシリーズのようなハイエンド機種に関しては、おまかせモードの独自進化もありえそうだ。

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