気になり始めたら止まらない
そんな学びの多い株取引だが、別に増えた心配事もある。
株取引というのは、浮き足立つというか、そわそわしてしまうというか、どうして特殊な心理状態を生み出すのだろう。たとえじっくりとその銘柄を持っていようと思っていても、ついつい日々の市況やそれに影響しそうなニュースは気になるし、為替相場や競合他社の値動きにはやきもきさせられる。経験不足だから、ということもあるかもしれないけれど。
株取引を始めた当初、朝ちょこっと市況をチェックし始めると、ずっと情報検索をしたり、変わりゆく市況に張り付いて、11時の前場が終わったところでハッと我に返る、なんて経験があった。高校生のお小遣い程度の金額ですらこうなのだから、数億円規模の運用なんてどうなってしまうのだろう。いずれにしても株は、持っているとそれだけで関連情報をたくさん得ようとするし、すぐに取引をしたくなるモノなのだ。
だから株は、ケータイと割とすんなり結びつけることができる。いつでもどこでもウェブにアクセスできる媒体だからこそ、株取引にとってパソコン以上に好都合だ。
実際、ネット証券では、パソコン向けウェブサイトでの取引に加えて、ケータイ向けアプリを提供しているサービスが多く見られる。
ケータイで株価の現況をチェックしたり、株の売買をオーダーすることができるアプリは、企業の「トイレの中」でよく使われているという話を聞く。ケータイのアプリで株取引、というのはさすがに職場や喫煙室でおおっぴらにできないので、トイレの個室にこもってやるのだろうか。気になり始めたら止まらない、という株取引にフィットした媒体であることはわかるが、何もトイレの中でやらなくてもね。
「Y!」が「株」に
そんなケータイと株取引の関係をもっと親密にしてくれそうなのが、この920SH YKだ。ちなみにこの最後の「YK」というのは何の略だろう。「円・株」だろうか。あるいは誰かのイニシャルだろうか(と、言ってしまうとほぼ答えであることがわかってしまったけれど)。
端末のベースモデルは、AQUOSケータイの「920SH」になる。株ケータイは、ソフトバンク端末ではおなじみの「Y!」ボタンが、株のチャートと¥マークの「株」ボタンに変更されていて、このボタンを押すとSBIイー・トレード証券のアカウントで利用できる株取引用のアプリが起動する。
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