Nine Hundred(続き)
大きすぎず小さすぎず、絶妙なサイズがポイント
Nine Hundredのコンセプトは、マイPCを持ち込んでゲームに興じる“LANパーティ”での実用性と、見栄えの重視だ。側板のアクリル窓や稼働時に青く光るファン、宇宙戦艦風のルックスはいかにもハードコアゲーマーが飛びつきそうなフィーチャーが満載のケースといえる。
だが決して飾りだけの機能ではなく、実用性に根ざした機能美であることを強調しておきたい。通気性を重視しているため静音性はやや劣るが(アンテックとしては、そういう人は後述のP190や人気のP182を使ってほしい、ということだろう)、リファレンスデザインのGeForce 8800 GTのような非常に熱くなるビデオカードを使う場合でも安心、という方を評価したい。ゲーマー向けケースにしてはデザインもクドくなく、ケース自体のサイズもちょうどいいというデザインの秀逸さも評価のポイントだ。
一つ難を言えばエアフィルターの類が一切搭載されていないため、ホコリっぽい部屋に設置するとえらい事になる点だろうか。幸いフロントパネルにはスイッチ類等何も配置されていないので、キッチンペーパー等を貼り付けておくだけでかなりの効果を発揮するだろう。
「Nine Hundred」の後継モデルがもうすぐ発売
「Nine Hundred」は発売から約1年半が経過しているにもかかわらず、ショップで売れ続けている定番製品だ。そろそろ後継モデルが発売されるのでは?と考える人も多いだろう。実際そのとおりで、5月3日に「Twelve Hundred」が発売予定となっている。同製品は、12個の5インチベイに取り外し可能なHDDゲージを3つ備えるほか、リアに12cmファンをもう1基増設するなどの改良が施されている。予価は2万7800円前後と「Nine Hundred」より6000円程度高額になってしまったが、「Nine Hundred」に興味があり、しかも価格より性能を重視したいという人は、この「Twelve Hundred」もチェックするといいだろう。なお、製品の詳細はアンテックの正規代理店であるリンクスインターナショナルの製品紹介ページ(http://www.links.co.jp/html/press2/twelvehundred.html)を参照してもらいたい。
(次ページへ続く)
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