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退役間近の「しらせ」フォトリポート

さらば!南極観測船「しらせ」 26年間おつかれ様っ!

2008年04月18日 19時05分更新

文● 吉田(戦車部長)

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「しらせ」に乗ればあなたも理髪師に! 南極観測隊員の生活をちょっとだけ追体験

 「しらせ」には乗員170名、乗客としての観測隊員60名が乗艦している。つまり最大230名が半年間、艦内で生活することになる。普通の陸上と同じような生活は難しいとしても、できる限り快適に生活できるように「しらせ」には様々な設備が用意されている。

艦内郵便局。案内してくれた原田一等海尉によると、南極から電話をすると3分1780円だったとか

艦内郵便局。案内してくれた原田一等海尉によると、南極から電話をすると3分1780円だったとか

「タイガーカットハウスしらせ本店」。つまり床屋だが専任の従業員がいるわけでなく、乗員や観測隊員が交代でお互いの散髪を担当するのだそうだ。だから虎刈りなのか…

「タイガーカットハウスしらせ本店」。つまり床屋だが専任の従業員がいるわけでなく、乗員や観測隊員が交代でお互いの散髪を担当するのだそうだ。だから虎刈りなのか…

歯科診療室。揺れているときには診察されたくないものだ

歯科診療室。揺れているときには診察されたくないものだ

医務室。原田一等海尉によると第49次南極観測時に大きな手術はなかったとのこと

医務室。原田一等海尉によると第49次南極観測時に大きな手術はなかったとのこと

調理室入り口。「商い中」の札がかかっていたが誰もいなかった

調理室入り口。「商い中」の札がかかっていたが誰もいなかった

調理室内部。ちょっとした学校の給食調理室という感じか。毎食230名分を作るのは大変でしょうな

調理室内部。ちょっとした学校の給食調理室という感じか。毎食230名分を作るのは大変でしょうな

 ここからは観測隊員関係の設備だ。「しらせ」は商船構造で可燃物である木材を多用している。普通の軍艦は、戦闘時の火災を防ぐため、可燃物は極力減らしているが「しらせ」は逆に居住性を重視するために、室内装飾や手すりなどに木材を多用している。そういう意味で昔乗ったことのある青函連絡船などに近い雰囲気があるように感じられた。

観測隊員の居室。一部屋二名の相部屋だ。二段ベッドの上段には落下防止用のゴムバンドがあって大きな揺れが来て床に叩き付けられるのは防いでくれる。また、タンスの引き出しはは一回上に軽く持ち上げないと引き出せないようになっている

観測隊員の居室。一部屋二名の相部屋だ。二段ベッドの上段には落下防止用のゴムバンドがあって大きな揺れが来て床に叩き付けられるのは防いでくれる。また、タンスの引き出しはは一回上に軽く持ち上げないと引き出せないようになっている

隊員用の風呂。2~3名が同時に入ることができる。ちなみに洋上では海水風呂になる

隊員用の風呂。2~3名が同時に入ることができる。ちなみに洋上では海水風呂になる

同じく観測隊員用の風呂の流し場。ちなみに「しらせ」には風呂が9カ所あるとか

同じく観測隊員用の風呂の流し場。ちなみに「しらせ」には風呂が9カ所あるとか

男子トイレ。ウォシュレットが備えられているかは不明だった(残念)

男子トイレ。ウォシュレットが備えられているかは不明だった(残念)

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