パンケーキに注目が集まりがちだが……
レンズキットに付属する標準ズーム「ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6」。パンケーキレンズ使用中は「ごめん。このレンズいらないかも」と考えていたが、実際に使い始めると、まともな思考がよみがえってきた。
確かにルックスやフィーリングではパンケーキレンズに適わない。しかし、35mm判換算で28~84mmの画角は表現重視の撮影には不可欠だった。パンケーキレンズを使っていると、催眠術にかかったように機材重視の撮影になってしまう。オリンパスがパンケーキレンズ+E-420のセット販売をしないのは正しい……のかも。
描写はレンズセット用製品としては優秀。ディストーションはある程度覚悟しなければならないが、シャープさという点では「ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5」よりも優秀ではないかと思う。
望遠をコンパクトに持ち運べる40-150mm F4.0-5.6
今度はダブルズームキットに付属する望遠ズームレンズ「ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6」に付け替えた。オレンジ色の201系電車の写真は三脚がないので、もちろんうんこ座りによる手持ち撮影だ。通常のシングルAFとAWBで撮影してしまったが結果は上々。オリンパスが言うとおり、AWBも向上しているようだ。
旧OM用ZUIKO 75-150mm F4の面影を感じさせる超コンパクトレンズで、パンケーキレンズ同様に取り回しが楽なので、標準レンズの気軽さで望遠撮影を楽しめた。望遠マクロが得意なレンズで、この値段でこの画質なら納得できる。
なお、校正中に、オリンパスよりZUIKO DIGITAL ED 14-42mmと同40-150mmの最新ファームウェア(Ver1.2)、同25mm F2.8(Ver1.1)を発表したとの連絡が入った。パナソニックのLUMIX DMC-L10へ装着した場合のイメージャAF撮影時の合焦精度が改善されるそうだ。すでに購入されている方は、オリンパスホームページでご確認願いたい(関連ページ)。