2008年04月18日 14時03分更新
読めない漢字は手書きで入力
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| シャープの電子辞書“Papyrus”「PW-LT220」 |
香港や上海、あるいは五輪開催に沸く北京など中国に旅行する機会は今後増えていくことだろう。現地での会話は英語でもコミュニケーションできてしまうケースはあるが、同じ漢字文化圏同士なのに何とももったいない。とはいえ、日本語と中国語(北京語をベースとした共通語)の間には筆談すら難しいほどの差異があるのも事実だ。
![]() | 液晶ディスプレーは180度開くことができ、立ったまま両手で用いるときなどに便利だ。QWERTYキーボード手前に各種ファンクションキーと入力エリアのほか2つのスピーカーが配置されている |
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そんな時に電子辞書は、手軽な「コミュニケーションサポートツール」として、今や旅の必携デバイスになりつつある。シャープ(株)の電子辞書“Papyrus”(パピルス)シリーズは豊富な機能とラインナップが特徴だが、最新モデルのひとつ「PW-LT220」は中国語に特化したモデルとなっている。
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| 文庫本程度のサイズで、厚みは最も厚い部分で21.2mm。重さは電池を入れても約290gと、毎日の持ち歩きでも負担は少ない。エッジの効いたデザインもすっきりした印象だ | 底面には電池収納庫が配置される。単4アルカリ乾電池2本で約120時間と、旅行程度には十分だ。据え置き使用ではACアダプターが欲しくなるが、エネループ充電池にも対応する |
PW-LT220の本体はPapyrusの普及~上位モデルと同様の“クラムシェルタイプ”(ノートパソコンのような折りたたみ式)で、QWERTYキーボードの手前に各種ファンクションキーと手書き文字入力が可能なでサブ液晶パネルを装備する。メインの液晶ディスプレーは5.5インチのHVGA(480×320ドット)表示で、電子辞書としての表示能力は十分。反射型モノクロ液晶タイプで屋外でも見やすく、薄暗い場所でも見やすいようにバックライトを装備している。キーピッチは13mmと広く取ってあるため、窮屈に押し込んだモバイルパソコンやフルキーボード搭載のケータイよりもむしろ打ちやすいほどだ(記号キーなどがないため、パソコンのキーボードとは列数が異なるが)。ボディーの横幅は146mmとコンパクトで、両手で挟むように本体を持ってキーボードを両親指で打ってもいいし、机での作業ならそのまま机上に置いて片手もしくは両手で入力するのにもちょうどいい大きさだ。
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| 左側面はSDカードスロットとスタイラス収納ポケットが、右側面にはイヤホンジャックを備える。イヤホンジャックの下にはストラップ通し孔も用意されている |
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| 手書き入力エリアは通常サブメニューが表示され、関連検索や画面上のリンク項目などへのファンクションキーとなっている |
辞書機能は驚くほどの収録容量で、本機の特徴である中国語だけでも「中日辞典 第2版」「日中辞典 第2版」「はじめての中国語学習辞典」「ゼロからカンタン中国語」「必ず話せる中国語入門」「ブルーガイドわがまま歩き中国語+英語」「中国語 新語ビジネス用語辞典」と、旅行などに持って行って現地で引くだけでなく、あらかじめ中国語を学習する際にも便利に使える構成になっている。
特に手書き入力エリアの存在は力強い。日本人にとって中国語は字面で意味が推測できるのが同じ漢字圏の強み――とはいえ、中国語には日本語に存在しなくて読みも意味も分からない漢字が数多くある。そんなときでも手書きエリアに付属ペンで書いてみればとりあえず漢字の意味が把握でき、文の意味もある程度理解できてくる。
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![]() | 基本機能の一覧。英語・国語系機能に加えて中国語コンテンツが豊富に用意されている | |
また、音声再生の機能も付いており、発音を聞くことができるのも強みだ。中国語はイントネーションが特に重要で、“ピンイン”(アルファベット表記)の入力・表示で「どう読むか」が分かっても、カタカナでは表現できない音の高低を間違うとまったく別の単語になってしまう。検索した単語などをネイティブ音声で再生できるのは非常に重要だ。ただし、日中・中日辞典で引ける単語すべてに音声データが入っているわけではなく(親字約1万3500字、重要単語は約8000語)、PWシリーズが装備しているテキストから音声を合成して例文をネイティブに近い発音で読み上げる「TTS」機能も中国語には対応していないため、あらかじめ収録された音声データのみの再生となる。とはいえ、学習系コンテンツ(ゼロからカンタン中国語)内では音声を流しながら例文を表示する“字幕リスニング機能”が搭載されているため、ネイティブな発音の仕方をあらかじめ理解することができるし、重要な単語であれば検索して聞くことができるので、かなり使いでがありそうだ。
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![]() | 日本語にない漢字を入力するのに手書き入力はかなり便利だ。認識後、入力エリアの上に候補となる漢字が表示される。日本語と中国語では字体が似ていても同じ意味を持つわけでないのはまた難しい | |
中国語以外のコンテンツも充実している。英和辞典に「ジーニアス」、百科事典には「ブリタニカ」、日本語には「大辞林3.0」と、英語や日本語のドキュメントを読む際の参考には十分だろう。また、SDカードスロットには音楽などを入れればMP3プレーヤー、テキストファイルを入れればテキストビューアとして利用可能なほか、同社がSDカードで提供している辞書・学習ソフトの追加もできるようになっている。
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| 字句の検索だけではなく、学習機能が充実しているのも心強く、中国旅行の前に1ヵ月ほどじっくりと使い込みたい。発音の基本から構文まで分かりやすく説明されている。表示されている文のスピーカーマークのところにはネイティブ音声が、[図]マークのところには図解へのリンクが埋め込まれている | ||
Windowsアプリケーションやインターネット上の検索エンジンなどがいくら充実して、モバイルノートで利用可能になったとしても、やはりこの電子手帳クラスのボディーの携帯性にはかなわない。電源ONで即座に利用可能となる豊富なコンテンツを考えれば、いつか行く中国旅行に備えて1台持っておく何かと有用な製品だと言えよう。
![]() | 旅行用の基本会話集もシーンごと(空港で/機内で/ホテルで/ショッピングで/など)に収録しているので、とっさのときに使えそうだ。ネイティブ音声のほか、カナカナで記述されているため、比較的覚えやすいのがポイント |
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| PW-LT220の主なスペック | |
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| 液晶ディスプレー | 5.5インチ(480×320ドット表示)モノクロ液晶ディスプレー バックライト付き |
| インターフェース | SDカードスロット、イヤホン出力 |
| 搭載コンテンツ 語学系 |
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| 用語系 | 日経パソコン用語事典2008 経済新語辞典 07 日経エレクトロニクス略語小辞典 |
| その他の機能 | MP3再生機能 テキストビューア 電卓機能(加減乗除、メモリー、パーセント、消費税、通貨換算、年号計算、単位換算) |
| 電源 | 単4形電池×2本(アルカリ乾電池、ニッケル水素充電池、エネループ対応) |
| 動作時間 | 約120時間(アルカリ乾電池使用時) |
| 本体サイズ | 幅146×奥行き105.3×高さ21.2mm(突起部含む) |
| 重さ | 約290g(電池・タッチペン含む) |
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