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タッチパネル搭載の新型LUMIX 「DMC-FX500」

2008年04月10日 22時00分更新

文● 行正和義

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 松下電器産業(株)の「LUMIX FX」シリーズはここ最近、広角レンズの搭載や自動シーン認識など次々と新機能を盛り込んでいる。新モデルの「DMC-FX500」もタッチパネル入力に対応し、それに合わせてさまざまな新機能を追加した高機能モデルだ (関連記事)。

DMC-FX500

DMC-FX500

 DMC-FX500は、1/2.33インチ有効1010万画素CCDや広角25mm相当のレンズなど、基本性能はほぼ「DMC-FX35」(関連記事)に準ずる

前面

ここ最近のLUMIXシリーズは平滑な表面処理のモデルが多かったが、本機では前面にヘアライン処理が施されており、質実剛健な印象を受ける。グリップ部には金属プレートが付き、指をかけられる点もFXシリーズとしては珍しい

上面

スライド式電源スイッチはLUMIXシリーズに共通する特徴だ。モードダイヤルは搭載してない

両側面

グリップ部のフタを開けるとDC入力、AV出力兼用USB端子、コンポーネント出力端子が並ぶ。コンポーネント出力からテレビのD端子に接続してハイビジョン再生するためのケーブルは別売り

背面

DMC-FX55やDMC-FS20などと同様なスティック状コントローラーを装備する背面。このコントローラーは慣れないと、上下左右へ入力するときに誤って押し込んでしまうことも多い

 違いとしては、ズーム倍率がFX35の4倍(25~100mm相当)から5倍(25~125mm相当)に増えた点、背面の液晶ディスプレーが3インチに大型化し、タッチパネル付きになった点などが挙げられる。マニュアル露出モードも搭載する。FX35と比べるとひとまわり大きく、同じく3インチ液晶パネルを搭載する「DMC-FX55」(関連記事)とほぼ同サイズとなっている。

 撮影モード選択用のモードダイヤルは搭載していない。背面右上にMODEボタンが用意されており、アイコンをタップすることで撮影モードを選択できる。ストラップに挟み込める平たいスタイラスが付属しているが、指でも違和感なく操作できる。

本体背面のMODEボタンを押せば画面上に撮影モードが並び、タッチして選択できる

 新たに装備されたマニュアル露出系の機能もタッチパネルで操作する。撮影モードをA/S/Mにすると液晶画面の右側と下側にスライダーが表示され、指やスタイラスで動かすことでシャッター速度/絞り/露出の値を変更できる。

マニュアル露出モード。縦のバーで「絞り」を、横のバーで「シャッタースピード」を調整する

 新機能の「タッチ動体追尾AF/AE」機能は、画面をタッチするとそこにピントと露出が合うのはもちろんだが、そのままカメラをパンさせたり被写体が動いたりした場合でもAF点が追尾する点が面白い。動く被写体に対する自動追尾AFはカシオ計算機のEXILIMシリーズ、タップした位置へのAFはソニーの「Cyber-shot T300」などが搭載しているが、FX500は両方の機能をあわせ持つ。

「タッチ動体追尾AF/AE」作動中。動く被写体を自動追尾している

 再生時は、タップした位置へのズームや左右スクロール、再生時のメニュー選択などがタッチパネルで行なえる。レタッチはリサイズやトリミング程度で、画像上の手描き文字描画などは装備されていない(文字列としてのタイトル編集は搭載されている)。

カレンダーやかんたん整理(リサイズやトリミング)などの機能でもタッチ操作が取り入れられている

 このほかの操作性は従来のLUMIX FXシリーズとほぼ共通で、カーソルの代わりにジョイスティック状のコントローラーを装備するのはFX55と同様。液晶パネルが大型化したことも関係しているのだろう。

 スティックを押し込むとメインメニューがディスプレー上に表示される。本体右下にあるQ.MENUボタンを押せば、画面上部にアイコン列の並ぶクイックメニューが表示され、撮影時の各種設定をすばやく選択できるようになっている。面白いことに、これらの従来型インターフェースに関してはタッチパネルをまったく利用せず、ボタンとスティックでの操作となる。

スティックを押しこむと通常のメニュー表示

スティックを押しこむと通常のメニュー表示(左)、Q.MENUボタンを押せばクイックメニュー(右)となるが、いずれもタッチ入力はできない

付属品

付属品一覧。AV出力とUSB端子は共用だが別々のケーブルが付属する。充電池と充電器が付属し、DC入力用のACアダプタはオプション。ストラップの途中にはさみ込めるミニスタイラスが付属する

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