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B6書籍サイズのミニパソ! ギガバイト「M704」レビュー

2008年04月03日 21時01分更新

文● 行正和義

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ハードカバー書籍と同じくらいの本体サイズ


 まずは外観からチェックしていこう。本体サイズは幅190mm×奥行き120.8mm×高さ30.3mmで、B6版のハードカバー書籍とほぼ同じ大きさだ。液晶周りの黒い枠部分の見た目や、約3cmの厚さから、一見すると重そうに感じるが、780gという重量は持ってみると意外と軽い。余分な突起が少ない書籍のようなデザインなので、カバンなどに入れても持ち歩きやすい。

ディスプレー右脇にトラックパッド

左側にマウスの左右クリックに相当する部分もあるが、右側のトラックパッドを軽く叩くことでタップ(左クリック)機能も利用できる。トラックパッドはクセがあり、指を縦方向に滑らせた場合、横方向の半分くらいの距離しかカーソルが移動しない。慣れるまでストレスを感じそうだ

前面と背面

本体前面(下)と背面(上)。前面部にクレードル用端子とUSB 2.0端子、アナログRGB出力が配置されている。背面部は排気孔のほかケンジントンロックが用意されている

両側面

本体左側面(上)と右側面(下)。右側面には電源ボタン、ヘッドフォン出力、マイク入力。左側面にはUSB 2.0端子とSDメモリーカードスロットが用意されている

 液晶ディスプレーの右にトラックパッド、左にマウスボタンの左右が配置されているほか、液晶ディスプレー自体にもタッチパネルを装備。

 ディスプレー右側には、専用メニュー、液晶表示のズームアップツール、トラックパッドのON/OFF、内蔵ウェブカメラアプリの起動ボタンが並ぶ。トラックパッドのON/OFF用に専用ボタンを用意するのは珍しいが、タッチパネル操作中に、不用意にトラックパッドに触って誤操作するのを避けられるのは便利そうだ。

 また、左右に分かれたキーボードの中央には無線LANとBluetoothのON/OFFスイッチ、ウェブカメラ起動ボタンのほか、オプションのGPSモジュールやTVチューナーモジュールを追加したときの起動ボタンが並ぶ。

手書き文字認識ツール

手書き文字認識ツール「Handwriting Recognition」の画面。入力エリアはなく、画面上のどこに描いてもいい

仮想キーボード

Handwriting Recognitionにはオンスクリーンキーボードの機能も用意されている。

 プレインストールアプリとして、手書き文字認識ソフト「Handwriting Recognition」が用意され、Windows画面上のどこにでも文字を書けば画面下の入力エリアに反映される。認識率はIMEパッドより若干低い印象だが、CPUパワーから考えればかなり軽く動くのは面白い。



立ったまま使うのには快適!


キーボードを収納したところ

キーボードを収納したところ。横位置で持つのが基本で、タブレットPCのように縦位置での利用は想定していない

 実際に使ってみたところ、立ったままでのウェブブラウジングなどの用途には、なかなか便利に使えそうな印象を持った。普段はキーボードを閉じた状態で使用し、いざ文字入力が必要になったら、そのまま親指で液晶部分を上にずらしてキーボードを出せばいい。しかもキーボードは両親指で入力するのが前提の構造であるため、両手で本体を持ったままでも、非常にスムーズに入力できる。

 液晶を反転させるために持ち変える必要がある多くのタブレットPCに比べると、軽快さの点で評価できるだろう。

 また、消費電力の低さもあるが、本体背面の上側(両手で持ったときに触らない位置)に排気スリットが並んでいるため、両手で使っても膝の上に置いて使っても、それほど熱くならないのもポイントが高い。

「System Help」画面1

付属ソフト「System Help」側でディスプレーの解像度を切り替えることができるようになっている

 ディスプレー解像度が1024×600ドットのため、ウェブブラウザー利用時の横幅は十分だが、縦方向ももう少し欲しいところだ。1280×768ドットの疑似解像度にすると若干文字の輪郭などは甘くなるものの、ウェブブラウジングはかなり快適になる。

 本体を90度回転させて、ディスプレーを縦長にして使えたほうが使いやすい場合もあるが、ワンタッチで表示が回転するようなボタンは用意されてない。またデスクトップのプロパティ詳細設定で表示を90度回転させても、Windows XPの解像度設定で600×1024ドットのモードがないので、横に文字が潰れた表示となってしまうのは残念。ツールやドライバのアップデートを期待したい。

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