ダイナミックレンジ拡大機能
建物を撮影したサンプルでも、ハイライト部分のトーンに違いが出ているのが分かるが、撮影時に頭の中でイメージしていた仕上がりのイメージと近いのはオフの絵のほうである。
上の花のようにハイライト部分の粘りを重視したい場合はオン。下の建物のように若干逆光気味の風景写真では、オフのほうが雰囲気が出る場合がある。シーンや自分のイメージに合わせてシーンによって積極的にオン/オフしたい機能である。
ミックス光源下での色再現
最後に、アスキー新書の著者2人の座談会(関連記事)があるということで、試しに手持ちでどこまで撮影できるのかを試してみた。すべてフラッシュは使用しておらずホワイトバランスとISO感度の変更のみで対応した。写真はPhotoshopで回転縮小している。
ホワイトバランスは撮影後でも変更が可能なので、現場の蛍光灯と白熱灯のミックス光源でもなんとかなる。しかし、細かい変更をしているうちに時間は過ぎていくので、こういうときはRAWで撮影してあとからゆっくりとホワイトバランスを追い込んでいったほうがいいかもしれない。そうでないと撮影枚数が稼げず、刻々と変化する講演者の表情や雰囲気を逃してしまう可能性があるからだ。