「今日やること」「思いついたこと」をさくっと書き込んでペタペタ貼れる――。インフォテリア・オンラインが4月2日に始めた「lino」(リノ)はそんな付せん紙感覚のオンラインサービスだ。
英語版も同時スタート、世界中で使ってもらえる付せんサービスに
「lino」は、かんたんなメモやToDo、アイデアなどをWebブラウザ上に書き込めるオンラインサービス。書き込みは、「付せん紙」の形で「キャンバス」上に配置され、ドラッグ&ドロップで大きさを変えたり、自由に動かして整理できる。
用意される付せんは全部で10色。付せんには日付(期限)やタグ(キーワード)を設定して、任意のキーワードや日付の書き込みだけを絞り込み、表示することが可能。
携帯電話による書き込み、閲覧にも対応。RSSリーダやiCalendarで書き込みを受信したり、設定したタイミングでリマインダのメールを配信することもできる。
書き込んだ付せんやキャンバスはlinoのユーザー同士で共有が可能。他のユーザーに付せんを送ったり、共有用のキャンバスを作って掲示板代わりにも使える。
インフォテリア・オンラインのサービスマネージャー 甲斐淳仁氏は「メモやToDoツールはほかにもあるが、自由にマウス操作で自由自在に動かせるツールを作りたかった」と話す。利用シーンとしては、個人のメモ帳やグループのアイデア共有などのほかにも、座席表や不動産の物件情報をlinoで作成したり、「アイデア次第でいろいろ」(甲斐氏)。また、画像データの貼りこみもできるので、共有機能を使ってWebアルバムのように使うこともできる。
対応ブラウザは、Firefox2、Safari、Internet Explorer(IE) 7。IE6はサポートしない。
当面はベータ版として無償で提供し、容量制限も現時点では設けていないとのこと。本日から日本語・英語の両言語対応でスタートし、海外の利用者獲得も狙う。「月間100万UU(ユニークユーザー)規模の圧倒的なサービスでなければ(個人向けインターネットサービスでは)勝てない。日本だけでは難しいが、世界中で使ってもらえれば狙えるはず」(代表取締役社長の藤縄智春氏)という。