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iLifeの秘密 第22回

iLifeの秘密

iDVD '08【画質編】エンコードの秘密

2008年04月25日 08時00分更新

文● 斎賀和彦

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設定項目と画質の関係に注意!!


 DVDビデオはいかに高画質に作れるかが重要だ。素材は撮影時の設定や編集方法で変わるが、DVD作成時の画質はひとえにエンコーディング設定がポイントとなる。

 iDVD '08には、バックグラウンドでエンコードしてDVD作成を効率的に行う「処理速度を優先する」、1時間以上の素材に向く「高品質」、高品質の2倍のエンコード時間を必要とする「最高品質」という3種類のエンコーディング設定がある。一見、「最高品質」→「高品質」→「処理能力を優先」の順に画質が落ちていくように思えるが、実は逆の順番だ。

iDVD画質設定

DVDの画質は「環境設定」にある「プロジェクト」で設定する。初期状態は「処理能力を優先」だが、常にエンコード処理を行っているため、CPU性能が低いマシンでは作業中のレスポンスが低下する

 「処理能力を優先する」では、素材の時間などの条件に関係なく規定の固定ビットレートが適用され、素材をiDVDに登録した時点からバックグラウンドでエンコード処理が始まる。ビットレートは片面1層のDVDで1時間ぶんだが、メニューや写真などを大量に使わない場合は70分程度まで収められる。

処理能力優先

「プロジェクト情報」を開くと、プロジェクト内の素材の容量や合計時間を確認できる。「処理能力を優先する」ではビットレートを表す「品質」バーが緑色だ

 「高品質」では、必要な素材の容量からビットレートを算出してエンコードする。オーサリングが終了し、DVDを作成する直前にしかエンコードは行えない。

高品質

「高品質」では合計時間は同じだが容量が減り、「品質」バーは右に行くに従って赤くなった。これはビットレートが下がる=高圧縮になることを表している

 そして「最高品質」では、素材をさらに細かく分析したうえでエンコードする。2時間近い長尺の素材には有利だが、1時間台前半の素材なら「高画質」のほうが高いビットレートが割り当てられる場合がある。


(MacPeople 2008年4月号より転載)


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