接続はカンタン、USBクレードルに載せるだけ
パソコンへのデータ転送ソフトはemeteres専用サイトからダウンロードする。インストール後は、emeteres本体を付属のUSBクレードルにセットするだけで、自動的にデータがサーバーにアップロードされる。
SNSである「emeteres WEB」への登録は無料だが、登録にあたってはemeteres接続ツールに表示される初期パスワードを必要とされるためemeteresユーザーのみが参加できるようになっている。
emeteres WEBでは、アップロードされた走行距離を月間~3年間単位で区切られたグラフで確認できるほか、体重や体脂肪率の記録(自分で計測して)、コメントを書き込めるブログが用意されている。画面フォーマットはmixiなどの一般的なSNSとほぼ同様だ。日記のほかにもコミュニティーや“友達”登録、お気に入りなどが用意されている。
ただし日記部のデフォルトの表題が「○○キロ走りました」(その日に走行した距離が自動的に入る)となるのは日々の自転車乗り専用サイトならでは。
emeters WEBならではの機能と言えそうなのが、お勧めのサイクリングコースを紹介する「サイクルマップ」という機能だ。これは自転車乗りの「横の情報網」として使いやすそうだ。このほか、走行距離4.3kmごとに1ポイント溜まるエコポイント「リーフ」(環境への貢献度が分かる)や月間走行距離ランキングなど、走り続けるためのさまざまな工夫がなされている。
改ページ
励ましあって、高めあえ
足への負担が少ないため、ダイエット用途でも注目されている自転車だが、ダイエットや健康維持は何より持続することが大切だ。趣味として自転車に乗るのが楽しいのは確かだが、一過性の流行モノで終わらせずに乗り続けるにはモチベーションを高める工夫も必要だろう。
パソコンでログを取れる体重計や体脂肪計など、さまざまな製品が登場してきている。もちろんダイエットに限らず、趣味のサイクリングでも走行距離のデータが蓄積していくことは役立つ。1日に走った距離がだんだん伸びていくだけでも励みになる。
インターネット上には自転車のコミュニティーもいくつかあるが、自転車といっても競技用に近いロードスポーツからMTB、通勤用にコンフォートバイク(いわゆるママチャリ)までさまざまなジャンルがあって、コミュニティー的にも分散しがちだ。
「走行距離」という自転車乗りにとっては「絶対的基準」が用意されているのは面白い。発売後間もないため、まだ会員数はそれほど多くはないが、今後どのようなコミュニティーサイトになって行くかを見守っていきたい。