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オープンを目指して「Googleモバイル」を採用

イー・モバイルの電話サービスは「ありえない!?」のか(後編)

2008年03月14日 13時30分更新

文● 広田稔(編集部)

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水平分業で差別化を狙う


── Googleは、NTTドコモやauとも提携しています。貴社の場合は、Googleとどういった関係でしょうか?

EM 今回、「Googleモバイル」をトップページにページに採用しています(関連リンク)。これにより、ウェブサイトのRSSやGmailを容易にトップページに表示できるようになります。

Googleモバイル

Googleモバイル


── トップページがGoogleというのは珍しいですが、どういう意図でしょうか?

EM 他キャリアーのように、トップページに専用メニューを据えて、公式コンテンツで囲い込む方針ではないからです。他社と同じでは差別化要素になりません。

EMnetの便利サイト

EMnetの便利サイト(画面は開発中のもの)

 もうひとつ、垂直統合ではなく、水平分業モデルで事業を展開する意図もありました。ネットの各種サービスは、それぞれ得意分野を持つ別の企業にまかせるという考え方です。

 これまでのケータイの各種サービスは垂直統合モデルにより成り立っていましたが、私たちはオープンな水平分業を選びました。結局、ケータイ向けサイトとして、われわれがユーザーに提供するのは、ブックマークに入っている便利サイトというネットの入り口が主になりますね。



キーワードは「検索」と「パーソナライズ」


── ウェブブラウザーを立ち上げたホーム画面は何でしょう? Googleモバイルですか?

EM そうです。東芝製端末では「EMnet」ボタンを押してトップページに行くと、Googleモバイルが表示されます。

 インターネットにある膨大なコンテンツに対して、ユーザーにいかにアクセスしてもらうか。そう考えたときに、キーワードとなったのが「検索」と「パーソナライズ」でした。だから「iGoogle」のようなパーソナライズ機能を備えたGoogleモバイルは、最適だったんです。

 例えば、パーソナライズ機能を使えば、RSSのガジェットを表示してニュースサイトやブログの更新情報を読める。詳細情報を読むためにRSSをクリックすると、パソコン向けサイトが開きますが、Googleが大きな画像などを省いてモバイル端末向けにレンダリングしてくれる。Googleのアカウント持っている人なら、ログインすることによって、ケータイだけでなく、パソコン側でRSSを追加することも可能です。

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