さすがの打鍵感、タッチパッドが使えるのもマル
薄さやデザインに付いて部員が盛り上がる中、取締役の遠藤諭が登場。おもむろにキーボードを打ち出す。
遠藤 このキーボードかなりいいな~。かなりいい!!
編集Q キーもぐらつかないし、底板もしっかり作ってありますね。
編集O よくできていますね。
遠藤 あれ、OはX300否定派じゃなかったっけ?(笑)
編集O う~ん、個人的にもうひとつに感じるのは、ストレージの部分というか。X300は今のところHDDが選べないし、将来的に搭載したとしてもサイズ的に選べるのは1.8インチタイプになりそうですよね。私はノートだと、2.5インチの7200回転以外はもう使いたくないんですよ(注:Oは最近、愛機ThinkPad X60のHDDを2.5インチ・7200回転のものに変えて、その爆速っぷりをえらく気に入ってる)。
遠藤 1.8インチでも最近のモデルはそんなに遅くないけどね。SSDならいいんじゃないの?
編集O 速度的には問題ないけど、高くて買えないじゃないですか! ThinkPad X61が11万円台とかで売られている現状を考えるとかなり割高感がありますよね。ところで、個人的に嬉しいのは、ここが赤くなったところ(トラックパッドの左右ボタンを指差す)。
遠藤 これはかなり古いマシン、少なくともThinkPad 600のころからそうだったな。そういう細かい部分でも語るべきところが多いマシンだね。あと、パームレストの下には基板じゃなくてバッテリーがあるんだよね。パームレストが熱くなって手が汗ばむことはなさそう。昔使ってたThinkPad 600のパームレストはぼろぼろになった。
なんで「ThinkPad X600」にしなかったのだ!?
ThinkPad X300を短時間だが触らせてもらって感じたのは「ThinkPad 600」の復権。要するに、久しぶりに過剰に気合いの入ったマシン。で、X300の試用中に「ThinkPad 600のキーボードって有名だけどそうでもないですよね?」と言う輩(編集部O)がいたので、今も席の近くに置いているThinkPad 600を引っ張り出してきて触ってもらってみた。さしもの辛口の編集部Oくんも「たしかに、これは凄い……」。
当時、電磁波の発生を低減するために近い周波数を発生するチップを近くに配置して干渉させているという噂もあった。気合いの入ったマシンというのはそういうものだ。
ThinkPad X300の作り込みも、なんで「ThinkPad X600」じゃないんですかと問いたいくらいの出来だが、理由は、ThinkPad 600の半分の薄さからだとにらんだ。
(遠藤)