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ブリヂストン、日本初のSNS対応サイクリングメーターを発表

2008年02月26日 18時49分更新

文● 編集部 小林 久

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 ブリヂストンサイクル(株)は26日、パソコンに接続できるサイクリングメーター「emeters」(イーメーターズ)を発表した。価格は8400円。3月15日に発売する。

emeters

emeters。上部には時刻を常時表示。これは通勤で自転車を利用するサラリーマンが利用することを念頭においているためだという



SNSとの連携で、ヤル気にさせる


 サイクリングメーターとは、自転車のホイールの動きを読み取り、走行距離や走行時間、走行速度、消費カロリーなどを計測できる計測器。emetersは、このサイクリングメーターにパソコン接続機能を付け、同社が提供する「サイクリングSNS」(利用料金は無料)に走行情報をアップロードできるようにした製品だ。

emeters

発表会場には、シャ乱Qのドラマーとして活躍したまことさん(左)と奥さんで元フジテレビアナウンサーの富永美樹さん(右)が出席。自転車への思いを語った。中央は代表取締役社長の渡辺恵次氏

 これまでもサイクリングメーター(またはサイクルコンピューター)はいろいろと販売されてきたが、タイムトライアルなどに取り組む競技向けの製品がほとんどだった。emetersは、こういったアスリート向けではなく、健康や環境などに関心のある一般層向けのサイクルメーターとして企画されている点が特徴だ。

emeters

スポークの部分に設けられた磁石をセンサーで読み取ることで、ホイールの回転数を計測する仕組み

emeters

emeterの裏側。パソコンと接続する際にはクレードルを利用する

 パソコンとの接続は、同梱のUSBクレードルを経由して行なう。ユーザー名やパスワードなどの情報をあらかじめ記憶しておけば、データのアップロードは、自動起動する専用ソフト上のボタンをワンクリックするだけと手軽だ。SNS上のマイページには自分の走行距離や体重の変化に加え、友人の走行情報などもグラフで表示される。これ以外にも、都道府県や世代などで絞り込める「走行距離ランキング」や同じ目的や話題を持った人同士で情報を交換できるコミュニティー機能なども用意し、相互にモチベーションを高められる仕組みとなっている。

emeters

サイクリングSNSにログインしたところ。走行距離や消費カロリーなどがグラフで表示される

友人のリスト。ここにも走行情報が表示されており、競争心を煽る

 SNSはFlashをベースにしたインタラクティブ性の高いサイトとなっており、走行距離のグラフは表示する項目や期間などもマウスクリックでカンタンに切り替えられる。また、Googleマップとマッシュアップした「サイクリングマップ」も面白い。マウスを使って地図上にサイクリングコースを作っていくと、道中の高低差も合わせて表示され、アップダウンの多いコースなのか、平坦な道のりなのかが分かる仕組みだ。

Googleマップを利用したサイクリングマップの作成機能

毎月ビール1杯ぶんだけ、1年間がまんすれば買える値段だ。メタボ対策を考えているなら一石二鳥

 最近では「環境にやさしい」という点にも注目が集まっている自転車だが、サイクリングSNSでは「リーフ」と呼ばれる指標で、自分(たち)がどれだけ環境に貢献できたかが分かる仕組みも用意されている。これは自動車で4.3km走ると約1kgの二酸化炭素が排出されることに着目したもので、自転車で4.3km走るごとに1リーフがたまる。コミュニティーや会員間でリーフをためていくことで、環境への意識も自然に高まることを狙っている。

 emeterの対応OSは、Windows Vista/XP。Mac OS Xへの対応予定は今のところないという。将来的には自分のブログに自分の走行情報を貼れるブログパーツなど、マッシュアップ的なものも考えていきたいとのこと。



emeter対応自転車も同時に発売


 ブリヂストンではemetersを単体販売するほかに、自転車(カジュアルクロスバイク)とセットでも販売する。本日発表された「MARiPOSA」(マリポーサ)シリーズでは、3シリーズ(27インチのオム、26インチのカルバ、20インチのミニ)9モデルのうち、6モデルがemetersを同梱して販売される。3月15日から順次出荷され、emeter同梱モデルの価格は5万1800円から。

emeters

MARiPOSA、男性向けの「MARiPOSA hom」、女性向けの「MARiPOSA curva」に加え、独特なアルミフレームを採用した「MARiOSA mini」がある


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