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操作感中心に紹介

できのいい末っ子──写真で見るソニー「α200」

2008年02月26日 00時00分更新

文● 小林伸(カメラマン)

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α700とは異なる2つのポイント


 ただし、操作性の面では完全にα700と同じというわけではないことも理解しておきたい。

Fnボタンを押して表示されるメニューでも頻繁に変える設定の変更は可能だが、「クリエイティブスタイル」などの少し凝った設定に関してはメニューからの階層を経て設定変更になってしまっている点はおしい

 特にα700との比較で残念だと感じたのは「アイスタートAF」「クイックナビゲーション」に関してである。アイスタートAFはファインダーをのぞくだけで自動的にレンズのAFが作動するαシリーズの特徴的な機能。α700では、ファインダーののぞき窓だけではなく、グリップ部分にもセンサーを装備しており、より確実にカメラを構えているかどうかを識別できる仕組みだった。しかし、α200はグリップ部分にセンサーを持たないため、肩からカメラを提げて持ち歩いているときでも、ファインダーがふさがれかけるだけでAFが動作してしまうことがある。

 試用時にも、ふとしたはずみでAFが動作してしまうことがあった。今回は「DT 18-250mm F3.5-6.3」との組み合わせだったが、レンズ駆動時のギヤ音が大きく、すれ違う人に振り返られることがあった。

レンズ

DT 18-250mm F3.5-6.3を望遠側(右写真)にするとこれだけ長くなる。持ち歩くときに自重で長くならないようにズームリングにはロックレバーがある

DT 18-250mm F3.5-6.3を望遠側(右写真)にするとこれだけ長くなる。持ち歩くときに自重で長くならないようにズームリングにはロックレバーがある

 α700には、ディスプレー上にすべての設定項目を表示し、Fn+十字キーで必要なものを選択、前/後ダイヤルで設定を変更できる「クイックナビゲーション」が用意されており、スピーディーかつ分かりやすい動作で大変便利だった。α200でも期待していたが、今回の搭載は見送られたようだ。

 ファンクションボタンを押すと表示されるメニューは簡易的なもので、いくつかのパラメータに対してのみ設定変更が行なえる。背面ディスプレーに表示されているすべてのパラメータに対して、ダイレクトな設定変更を行なうことはできない。このあたりはα700とα200が平行して開発されたことも関係しているようだ。

 α700では、目的に合わせて絵作りのプロファイルを変えられる「クリエイティブスタイル」などの機能にもダイレクトにアクセスでき重宝していただけに、少々残念である。

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