シンガポールのホライゾン フュエルセル テクノロジーズ社は25日、可搬型のカートリッジ式燃料電池発電機「HydroPak」(ハイドロパック)を開発、日本で2008年中に提供を開始すると発表した。日本での提供価格は未定だが、米国市場では発電機本体は400ドル、使い捨て燃料カートリッジは20ドル程度で提供予定という。
HydroPakは、水をカートリッジに注入するだけで発電可能なカートリッジ式燃料電池を採用した発電機。本体サイズは幅21×奥行き10×高さ22cm、重量は3kg。軽油を使用した発電機と異なり、稼働中に一酸化炭素などの有毒ガスを排出しないため、屋内でも利用可能という。
燃料カートリッジ1本当たりの発電容量は270Wh。ACアダプターもしくはUSB経由で25~50Wの電力を供給可能で、ノートパソコンや携帯用音楽プレーヤーなどを連続10時間以上稼働できるという。また、1本のカートリッジで標準的なノートパソコンのバッテリー充電を約9回行なえるとしている。
同社は、HydroPakの試作機を、今月27日開催の「第4回国際水素・燃料電池展」(会場:東京ビッグサイト)で展示する。また、今回の出展を機に、(株)マウビックと共同で、日本代理店「ホライゾン フュエルセル ジャパン」を設立したことも発表した。