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コルグ開発者に聞く「テキトーの心地よさ」

小さいけど、すごい! 話題のシンセ「KAOSSILATOR」って何だ?

2008年02月21日 14時00分更新

文● 船田戦闘機/編集部、聞き手●船田戦闘機、上杉季明、遠藤諭

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開発者から直伝のテクニックを教わった


── 開発で難しかったところは?

コルグ いかにシンプルにするか。ひとつの機能がワンスイッチになるよう取捨選択に時間を使いました。そのおかげで、残った機能は一個一個が面白いものになったと思います。シンセをカンタンにする検討は毎回行なっていますが、今回は極限まで機能を絞り込むことで、誰にでも使えるぐらいカンタンになった。ある意味これが現時点での究極の形です。(技術的な進化とかコストとか)いろいろな条件が整って実現できた製品とも言えます。

── 黄色という色はどこからきたんでしょう? 楽器ではあまり使われない色ですよね。クラフトワークの「コンピュータ・ワールド」のジャケットに通じるものもありますが。

コルグ ふつうの楽器でやらないことをやっている、というメッセージでしょうかね。危険な楽器という意味もあるかもしれません(笑)。

── ところで、イースターエッグみたいなものは隠されているんでしょうか?

コルグ イースターエッグはありませんけど、たぶんこれは誰もやっていないだろうな、というワザはあります。イレース機能って使ってますか?(実演開始) LOOPレングスを短めにするのがコツなんですが、イレース機能を利用して、消しながら音を重ねることができます。こうすることで、ダイナミックな展開ができあがります。

── この機能はなんのためにあるんだろうと思ってました。消去と書き込みが同時にできるっていうのは、コンピューター的じゃない発想かもしれませんね。

コルグ もうひとつ違うワザに行きましょう。64番を使いながら、LOOP/RECを連打するとスクラッチ風になります。(さらに実演)

── カッコイイ! 敷居は低いけど、ワザを発揮する余地もあるんですね。

コルグ パッとさわって、楽しいところまでまず行ってもらい、そこからどんどんひきこまれていく……そんな感じを目指しました。あとはとにかく練習ですね(笑)。

 KAOSSILATORの企画を担当した坂巻氏は「ある種の適当さも意識したと話す」。KAOSSILATORという製品には「ラクに使ってラフに作れる」といったある種の思想性すら感じられる。特に魅力的なのは、「小難しいシンセ」という既成概念を排除して、弦を張れば音が出るギターのように、気軽な演奏体験を得られる点だろう。これは進化の過程で複雑化したシンセの本当の意味での進化なのかもしれない。

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