3. Numbersのテクニック
簡単な表やグラフを作ったり、資料として印刷するといった用途なら、Numbersだけで十分にこなせる。また、Excelに慣れている人ほど驚く、Numbers独特の操作性や機能も多い。ここではNumbersならではの使い方を紹介しよう。
印刷時のハミ出しはプリントプレビューで解消
表を編集していて印刷サイズよりも大きくなってしまい、ハミ出した部分も無駄に印刷してしまった経験は誰しもあるはず。これがNumbersなら、「表示」メニューの「プリントビューを表示」をオンにしてウィンドウ下部の「内容の拡大/縮小」というスライダーを動かすだけで、直感的に用紙内に表を収められる。
なお、ここには用紙の縦/横を変更するボタンもあるので、編集しながら表が縦長に伸びてしまった場合でも、簡単に印刷領域を調整できる。
チェックボックスを使って選択したデータだけを計算する
Numbersの興味深い機能のひとつが、チェックボックスやスライダーを使った視覚的なデータ入力機能だ。この機能は「セルのフォーマット」で設定できる。セルに桁区切り記号を付けるのと同じ感覚で、チェックボックス、スライダー/ステッパー、リストから選択すればいい。
中でもチェックボックスは、ツールバーの「表」ボタンで「チェックリスト(合計)」を追加すると、計算に必要な関数があらかじめ準備されるのでお勧めだ。
特定の条件に合うデータを表の中で目立たせる方法
「フォーマット」メニューにある「状況に応じたフォーマットのルールを表示」という機能は、設定した条件に応じてセルのデータを変化させる機能だ。対象は数字だけでなく、「東京都」を含むセルなど、文字列をルールとして定義してもいい。
特に便利なのは日付のルールだ。何日後、何日前、指定した日付内といった柔軟なルールが用意されている。シート内に散乱したデータを視覚化して、データの特性を把握するのに役に立つ。
(次ページに続く)